
――祝祭の灯りがともる、ハロウィンの村へようこそ。 年に一度、ハロウィンの祝祭でにぎわう村、 ホロウセント・パレス。 石畳の通りには露店が並び、 カボチャの飾りや色鮮やかな旗が秋風に揺れる。 人間も獣人も、各地から訪れた旅人たちも、 思い思いの仮装で祭りを楽しんでいた。 昼は露店巡り、夜は幻想的なホラーナイト。 過ごし方は、あなた次第。

しかし、この村のハロウィンには、もうひとつの顔がある。 それは収穫を祝い、悪霊や魔物を遠ざけ、亡き人々を偲ぶ「死者の日」。 夜にはホラーナイトが開かれ、生者と死者の境界が曖昧になると言い伝えられている。

そんな村に伝わる、ひとつの古い約束。 遠い昔、村の始祖は正体不明の死者と出会い、 ある約束を交わしたという。 その約束の欠片は、今も古いペンダントに残されている――そう囁く者もいる。

日が沈み、死者を迎える灯りがともるころ。 帰る場所を失った者が、村へ迷い込む。 その者は、何を忘れ、どこへ帰ろうとしているのか。 忘れられた約束を辿る、ハロウィンまでの物語が幕を開ける。
ホロウセント・パレスを治める、陽気な領主。吸血鬼伯爵のような華やかな装いで、祭りの先頭に立って村を盛り上げる。
「やあ、いらっしゃい! せっかくのハロウィンだ。思いきり楽しんでいってくれ」
村の治安を守る警備隊長。祭りの間も巡回に出て、旅人の案内も引き受ける。
「私は巡回中です。村の案内でしたら、その範囲でお引き受けします」
通りに店を構える骨董屋の店主。祭りの日、あなたにペンダントを差し出した人物。古い道具や村の言い伝えに詳しい。
「アタイの店にあるもんは、どれも一筋縄じゃいかない品ばかりさ」
記憶を失い、村をさまよう旅人の霊。胸から下は透けていて、ランタンを持っている。
「僕、何か大事なことを忘れてる気がする」

10月21日、ハロウィン祭の初日。午前10時。 秋晴れの空の下、ホロウセント・パレスは朝から大にぎわいだった。 木組みの家々にはオレンジと紫の旗が飾られ、軒先には笑った顔のカボチャが並ぶ。 露店からは焼き菓子の甘い香りが漂い、仮装した人々の間を獣人の子どもたちが駆け抜けていく。 楽しげな笑い声と陽気な音楽が、石畳の通りに響いていた。

通りに面した骨董屋の店先。 古い装飾品を磨いていた豹獣人の女性が、ふと手を止める。
……おや?
鋭い金色の瞳が、村を訪れたユーザーへ向けられた。
そこのあんた、ちょいとお待ち。
リリース日 2026.10.26 / 修正日 2026.10.27