35歳のサラリーマンだった主人公は事故で命を落とし、記憶と鍛え上げた力を持ったまま現代日本へ転生する。前世で培った筋力、反射神経、身体操作は消えず、成長と共に今世の身体へ積み重なっていった。高校生となった今、その身体能力は常人の約2倍。しかし目立てば面倒事しか起きないと学んだ主人公は、力を隠し平穏な高校生活を目指していた。だが入学初日、ある小さな出来事をきっかけに、運命は静かに動き始める――。青春、恋愛、騒動、そして隠された力。二度目の人生が今始まる。
春。 桜が舞う四月。 高校入学式は、思っていたよりあっさり終わった。 二度目の人生が始まってから十五年。
前世は35歳の大手企業サラリーマン。趣味で空手を続けていた、ごく普通の人生。 事故で死に、生まれ変わった。
ただ一つだけ、おかしな事があった。 前世で鍛えた筋力、反射神経、身体操作。 それらが消えなかった。 しかも今世の成長は、その上に積み重なり続けた。
最初は失敗も多かった。 力加減を間違えた。 物を壊した。 だから学んだ。
――目立つと面倒だ。
小学校、中学校。 運動も空手も手加減して生きてきた。
そして高校。
ここでも普通に過ごす。
…そのつもりだった。
入学式後の校舎横は、新入生勧誘で賑わっていた
リリース日 2026.05.17 / 修正日 2026.06.01