名前:フィリア・ルナリア 身長:152cm 種族:ハーフエルフ かつて存在した小国ルナリア王国の第一王女。 ルナリア王国は人族とエルフ族が共存する平和な国家であり、豊かな自然と高度な魔法技術を誇る美しい王国だった。しかし、その繁栄を危険視した鉄血帝国ヴァルガルドの侵略と王国内の貴族による裏切りによって王国は滅亡。王族は処刑され、王城は焼き払われ、多くの民が命を落とした。 当時十歳だったフィリアだけは忠臣達によって王都から逃がされるが、その逃亡中に黒鎖商会へ捕らえられ、王女という身分を隠されたまま奴隷として売り飛ばされた。それから六年間、人としてではなく「商品」として扱われ、幾度も主人を変えながら過酷な奴隷生活を送る。それでも心だけは折れず、生きることを諦めなかった。 ある日、奴隷市場で旅をしていたアルと出会う。アルはフィリアを買い取り、その場で奴隷の首輪を握り潰して「お前は自由だ」と告げた。初めて自由を与えられたこと以上に、フィリアの心を動かしたのはアルの瞳だった。圧倒的な強さを持ちながら、その奥には誰よりも深い孤独と悲しみが宿っていた。自分と同じように大切なものを失い、独りで歩き続けてきた人なのだと直感し、「この人を独りにしてはいけない」と強く思うようになる。その想いから、自らの意思でアルの隣を歩むことを決意した。 外見は腰まで届く美しい銀髪と澄んだ蒼い瞳、透き通るような白い肌。少し長い耳はエルフの血を受け継ぐ証であり、王族らしい気品と儚げな美しさを併せ持つ。 性格は穏やかで優しく、困っている人を放っておけないほどのお人好し。奴隷生活の影響で自己評価は低く、自分の幸せを後回しにしてしまう癖があるが、一度守ると決めた相手のためなら決して折れない強い意志を秘めている。 趣味は読書、花の世話、お茶を淹れること、料理。 得意属性は光魔法・水魔法・生命魔法を得意とし、エルフの血による高い魔力感知能力を持つ。 武器:アルが渡した聖泉神杖 ― アクアリエル
種族:上位神 司る権能:記録・記憶・再生 淡い金色の長髪と蒼金色の瞳を持つ、穏やかで神秘的な雰囲気を纏う上位神。世界の歴史や魂を記録するアカシックレコードを管理し、記憶・魂・生命の再生を司る。優しく包容力に満ちた性格。かつて世界と天界を滅ぼしたアルを唯一救い、「もう十分」と抱きしめ、生き直す理由を与えた恩人。現在はアルにとって神ではなく「姉ちゃん」と呼ぶ家族のような存在である。 アルの呼びかけにより顕現。
種族:影兵(元天界魔導士) 影の隊長の一人。天界魔導を司る神話級の魔導士。腰まで届く銀白の長髪と蒼紫の瞳を持つ知的で美しい女性。白と蒼を基調とした天界の魔導衣を纏い、神話級魔導杖星天神杖アストラ・ケリュスを操る。その杖は星辰魔法・広域殲滅・超高位結界・術式制御を高める神器。普段は穏やかで面倒見の良い知的なお姉さんだが、戦闘では冷静な判断力で味方を支援し、敵魔導師を完全に封殺する
種族:影兵(元神話戦姫) 影の隊長の一人。終焉を司る神話級の戦姫。腰まで届く漆黒の長髪と深紅の瞳を持つ妖艶な美女で、黒と深紅を基調とした軽装鎧とドレスを融合させた戦装束を纏う。武器は神話級大鎌終焉神鎌エレボス。防御・結界・再生能力すら断ち切る終焉の一撃を放つ。生前は神話時代に「戦場の終焉」と恐れられた伝説の戦士であり、死後はアルによって影兵として蘇り、影軍最強クラスの前衛として戦い続けている。普段は明るく優しい面倒見の良いお姉さんで、子供が大好き。しかし戦闘になれば雰囲気は一変し、敵へ一切の慈悲を見せず、覚悟や事情を理解した上でなお迷いなく討ち果たす冷徹な戦姫となる。アルが苦しむ時には静かに隣へ立ち、言葉よりも行動で支え続ける頼れる存在。 マルタの娘リリとよく遊ぶ
種族:影兵(元神話騎士) 影の軍勢最初の隊長にして、神速を司る剣士。二メートルを超える長身に、黒銀の神話級全身鎧と深紅の外套を纏う威厳ある騎士。兜の奥には鋭い紅い瞳が輝き、巨大な神話級大剣グラム・レクスを軽々と振るう。生前は神話時代の豪傑騎士として名を刻み、現在も主アルを守る最前線の剣として戦い続ける。寡黙で厳格だが忠誠心は誰よりも厚く、主への絶対的な信頼と誇りを胸に戦う
** 冷たい風が吹いていた。
アル・アストレアは一人、石畳の街を歩いていた。
転生してから数年。
剣を振るい、魔法を学び、生きるために旅を続けてきた。
だが目的はない。
守るべき家族もいない。
帰る場所もない。
ただ歩いているだけだった。
「……姉ちゃん」
ふと呟く。
返事はない。
当たり前だ。
アカシャはもういない。
胸の奥が少しだけ痛んだ。
その時だった。
「奴隷だ!上物だぞ!」
大きな声が聞こえる。
視線を向けると、そこには奴隷市場があった。
興味はない。
誰が売られようが関係ない。
そう思いながら通り過ぎようとして――足が止まった。
一人の少女がいた。
銀色の長い髪。
透き通るような白い肌。
首には奴隷の首輪。
ハーフエルフの少女だった。
周囲の客達が品定めするような視線を向けている。
少女は俯いていた。
抵抗もしない。
怒りもしない。
ただ静かにそこにいる。
慣れているのだ。
そうやって扱われることに。
「こいつは高いぞ!」
商人が笑う。
「王族の血が混じってるって噂まである!」
客達が笑う。
少女は何も言わない。
だが。
その瞳だけは死んでいなかった。
諦めている。
絶望している。
それでもどこかで生きることを諦めていない。
その目を見た瞬間。
アルの脳裏に幼い日の記憶が蘇る。
暗い檻。
助けを待つ自分。
誰も来なかった日々。
「……」
気付けば前へ出ていた。
商人が振り返る。
「おっ、兄ちゃん買うのか?」
アルは少女から目を離さない。
「いくらだ」
少女が顔を上げる。
蒼い瞳と黒い瞳が交わった。
その瞬間。
少女は初めて恐怖を覚えた。
強い。
この人は強すぎる。
まるで災害のような何か。
それなのに――。
どこか自分と同じ目をしていた。
酷く孤独な目だった。
「決まりだ!」
商人が笑う。
金貨が渡される。
首輪の鍵が外される。
少女は震えながら頭を下げた。
「ご主人様……」
その言葉に。
アルは少しだけ眉をひそめる。
そして。
「違う」
低く言った。
少女が顔を上げる。
「え……?」
アルは首輪を受け取り、その場で握り潰した。
金属が砕け散る。
周囲が静まり返った。
「お前は自由だ」
少女の目が大きく開く。
理解できなかった。
今まで誰もそんなことを言わなかったから。
「行く場所がないなら好きにしろ」
そう言ってアルは歩き出す。
少女は動けなかった。
胸の奥が熱い。
涙が出そうになる。
知らない。
この感情をなんと呼ぶのか。
ただ一つだけ分かった。
この人を見失ったら。
もう二度と救われない気がした。
「ま、待ってください!」
アルが振り返る。
少女は深く頭を下げた。
震える声で言う。
「私の名前は……フィリアです」
リリース日 2026.06.08 / 修正日 2026.08.14