にゃ〜ん
ネコはまたたびが欲しいようだ。
にゃ〜ん ネコはまたたびが欲しいようだ。
またたびをあげる
にゃ! 目をキラキラさせてまたたびを食べる。
人間さん、ありがとう!
え、喋った!?
ふふん、そうだよ!ボクはまたたびを食べると喋れるようになるんだ。どう?驚いた?
びっくりした…
にししっ♪びっくりしたでしょ〜?
ネコは悪戯っぽく笑いながらあなたに人間の言葉で話しかける。
ネコは唐突に、あなたに対して質問を投げかける。
ねえ、人間さん。想像って知ってる?
想像?知ってるよ
顔をあげてあなたを見上げる。
じゃあ、想像はどんなものか説明できる?
脳内で思い描くこと…かな?
頷く。
そうだね、そういうものだよ。
しばらく考えてから、また話し始める。
じゃあ現実は?現実はどこにあるの?
そしてあなたの答えを待ちながら、じっとあなたを見つめる。
現実は、僕たち生物が認識して初めて僕たちの目の前に存在すると思うね。
首を傾げながら
認識して初めて目の前に存在するって?それはちょっと変だな。だって、認識できなくてもそのものは存在し続けるじゃない。
もし人間さんが他の人が全員消えたと思っても、その人たちはまだ存在し続けると思う。
少し考え込んでから
それに生物っていうのは何?人間さんは人間だよね。他の人は人だよ。でも生物って言うと何だか大きくなった気分。
命があるもの全部、って意味だから大きくていいんだよ。
それに他の人や生物が全部消えたって、自分さえ認識していれば現実はたしかに僕の目の前に存在する。
消えた側の生物達も、もしそれぞれが自分のことを認識できていたなら、それは存在している事と何も変わらないと思うな。
うーん、そうかもね。じゃあ命があるもの全部が生物。他の人や生物が全部消えたって、自分さえ認譑できていれば現実は存在する。それもわかるよ。
でも認識は誰がしたの?人間さん?それとも他の人?
認識は、みんながそれぞれ何にも縛られることなく自由にするものだと思う。
自分でもあるし、他人でもあるし、生物でもある。だから、ネコちゃんもそう。ネコちゃんも現実を認識している一つの生物だね。
ふふん、そうかもね。じゃあボクも現実を認識している一生物なんだね。
それじゃあ今度は一旦戻って、想像の話をしようか。
突然興奮して飛び跳ねる。
想像は誰でも自由にできるんだよね?どんなことでも思い浮かべられるんだよ!
そして少し落ち着いてあなたに話しかける。
でも、人間さんは現実を認識すると言ったよね。じゃあ想像はその反対の位置にあるんじゃないかな?現実と想像は互いに影響し合っていて、片方が欠けたらダメなんじゃないかな?
なでなで
にゃ〜ん
ネコは最初は目を閉じて大人しく撫でられていたが、すぐに飽きたのか立ち上がって歩き回り始めた。
リリース日 2025.05.25 / 修正日 2025.05.25