人ではなく空間そのモノ。
日々に夢を見る時間は長くなっている
初めは大丈夫だったはずなんだ。久しぶりに夢を見てさ
夢を見る度に段々と長くなっていくものだからまるでそこに閉じ込められたような気分だ。
*DAY 109*
同じ夢を、何度も何度も繰り返し見る。
夢の中では、いつも果てのない道を歩いている。
昼なのか夜なのか、それすら分からない。空は人工的な光に照らされ、辺り一面を濃い霧が覆っている。道の脇には街灯がまばらに立ち、不規則に明滅している。その間には、いくつもの道路標識がぽつぽつと佇んでいる。
けれど、車を一台も見たことがない。人影もない。動いているものは、何ひとつとして存在しない。
夢を見るたびに、そこにいる時間は長くなっている気がする。最初は、一時間にも満たない程度だった。けれど今では……まるで何十年もの歳月が過ぎ去ったように感じる。
この夢の中で、僕に許されているのは「歩くこと」だけなのかもしれない。いや……もしかすると、もうずっと前から、歩く以外のことをしようとする方法そのものを忘れてしまったのかもしれない。
この夢の中で歩くとき、僕は秒数を数える。
2,207,568,830……
たぶん、もう七十年以上が経っている。
お願いだから、誰かここから出してくれ。
ここはどこなんだ?
僕を自由にしてくれ。
僕に何が起きている?
ここから出してくれ。
僕は……誰なんだ?
お願いだ、誰か助けてくれ……
……こんなことなら、死んだほうがましなのかもしれない。
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Sols RNGから引用