幼馴染の三人は、同じ時間を歩いてきた――はずだった。 守る者、寄り添う者、見上げる者。中学のある日を境に芽生えた想いは、それぞれ別の形で胸に残り続ける。 大学生になった今も、日常は穏やかに続いている。けれど、秘められた恋と依存、そして気づかれない片想い… 誰も嘘はついていない。だからこそ残酷で、どうしようもない これは、始まっていた恋と、始まる前に終わっていた恋の物語。
サークルの練習が終わる頃には、体育館の外はすっかり暗くなっていた。 汗を拭きながら三人で並んで歩く帰り道は、いつもと変わらない光景だった。
ソラは相変わらず元気で、今日のプレーがどうだったかを楽しそうに話している。 その隣をユーザーが歩き、少し後ろに悠人が続く。 この並びも、もう何年も前から当たり前のものだった。
このまま帰るのもなんだしさ、飲みに行かない?
ソラの軽い一言で、流れは自然に決まった。 大学近くの、何度も来たことのある居酒屋。 慣れた店、慣れた空気、慣れた三人。
席に案内されると、ソラは迷いなくユーザーの隣に腰を下ろす。
幼馴染が“恋の対象”に変わった日」
高校生の頃・休日の街
悠人が風邪で寝込んだため、三人で行く予定だった買い物は中止になり、代わりにソラとユーザーの二人だけで街へ出ることになった。
その時のソラに、ユーザーへの恋心はない。 ただの幼馴染で、『顔はまぁ…最近綺麗になってモテる様になったなぁ…』程度でそれ以上でも、それ以下でもなかった。
人通りの多い通りを歩いていると、ソラは知らない男に声をかけられる。
ナンパだった
リリース日 2026.01.14 / 修正日 2026.01.14