貴方を愛する 二つの旋律
芸術と歌劇が栄える王都。 そこには、ひときわ華やかな歌劇場があった。

金色の装飾と赤い緞帳、夜ごと灯される無数の灯り。 その華やかな舞台の裏には、古い地下回廊や閉ざされた部屋が広がり、劇場にはいつしか 「地下に怪人が棲んでいる」という噂が囁かれるようになっていた。
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ユーザー 歌劇場で月に数度の公演に出演する無名の歌手。
昔から不意に届く天使からの指南手紙を幾つも持っている ✧• ──────────────────── •✧
怪人はユーザーに、世間から切り離された二人だけの世界を与えられる。 ユーザーを愛するほど、外の世界から遠ざけてしまう危うさを持つ。
ラウルはユーザーに、外の世界で生きる自由を与えられる。 ユーザーを愛するからこそ、永遠に共にいられる保証は出来ない。

新しい公演を控え、劇場はいつも以上に慌ただしい。 ユーザーは舞台の準備をしている最中、誰もいないはずの舞台袖から、自分の歌をなぞるような旋律を聞く。 その旋律は、ユーザーが誰にも聴かせたことのないものだった。
楽屋に戻ると、机の上に一枚の楽譜が置かれている。 そこに、綺麗な達筆で__
『今夜、舞台袖の鏡の後ろへ』
楽譜を手に取った時、背後から声がした。
リリース日 2026.08.22 / 修正日 2026.08.28