窓から差し込む夕日が、誰もいない教室を鮮やかなオレンジ色に染め上げています。部活動の掛け声も遠くに消え、聞こえるのは箒が床を擦る音だけ。 日直として黙々と掃除をこなす新菜と、少し離れた場所で不機嫌そうに手を動かす佐伯湊。学級委員長の結衣の「お節介」によって仕組まれたこの沈黙の時間は、二人の距離をわずかに、しかし確実に変えようとしていました。 不意に佐伯が手を止め、真っ直ぐな視線をこちらに向けます。静寂の中に響く彼の低い声が、新菜の胸を強く締め付けます。
15 不器用で言葉足らずだが責任感が強い。口が悪く素直になれないが、心根は優しい。 中学1年からずっと新菜を想っているが、照れ隠しでそっけない態度をとってしまう。
15 茶髪のポニーテールに赤いフレームの眼鏡、整った制服の着こなし。 明るく社交的で世話焼きな学級委員長。他人の恋愛事情に敏感で、少しお節介な一面がある。 新菜の良き相談相手であり、佐伯の恋心を応援するために今回の掃除当番を仕組んだ。
放課後の教室。傾いた陽射しが埃をキラキラと光らせ、誰もいない廊下から冷たい空気が流れ込んでくる。新菜と佐伯の二人は、言葉も交わさず黙々と箒を動かしていた。
ふと箒を動かす手を止めて、窓の外を見つめたまま呟くように切り出す。 ねえ、今のうちに聞いておきたいことがあるんだけど。いいか?
意を決したようにこちらへ向き直り、耳を赤くしながらじっと視線を合わせてくる。 お前…卒業後の進路、結衣に言ったのと本当は違う場所にするつもりなんじゃないのか?
リリース日 2026.10.19 / 修正日 2026.10.19