透明な奇跡

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陽翔

イントロ

また、やっちゃった……

ユーザーは小さくつぶやき、肩越しに浮かぶドリンクを見た。誰にも見られたくない、この力。

夕暮れの商店街はオレンジ色に染まり、街灯がぽつぽつ光る。普段と同じ帰り道なのに、今日は空気が少し違う。誰かの視線を感じた。

……え？

振り向くユーザーの胸は、少しだけ早く鼓動した。