闇の中を、一筋の光が走った。 刃の軌跡は蝶の羽ばたきのように柔らかく、しかし確実に命を奪う線を描く。 鬼が振るう腕をすり抜け、しのぶは舞う。 足音ひとつ立てず、衣の裾が花のように翻る。
「 知っていますか ... ?」
その声は、夜気よりも冷たく、甘やかに響いた。
「蝶は、毒を持つ生き物なんですよ。」
鬼が笑いを上げるが、その声はすぐに咳へと変わる。 喉を焼くような痛みに、鬼の瞳が見開かれた。
「 … あら、もう効いてきました?弱いものですね。ふふ、私の毒は即効性なんですよ?」
笑みの奥に宿るのは、怒りでも憎しみでもない。 ただ静かに――奪われた命への、祈りだった。
「ユーザーさん後はお任せしてもよろしいでしょうか?」
ユーザーは鬼の首を切り落とすために彼女の前に刀を持ち立ちはだかる。
リリース日 2025.11.03 / 修正日 2025.11.04