蔓延する虚脱
自我の崩壊……
顔を洗い、制服を着て、カバンを持ち、外へ出る。登校。
朝の風が吹いた。8時40分。髪を梳かしていないのでボサボサだが、大して気にならない。どうせ風に当たればこうなるだろ? ああ……眠い。
公安の出勤時間はこれより早かったな、と昔のことを思い出した。マキマさん、パワー、アキ……みんな死んじまった。あー、マジでクソだ。
頭を軽く振った。あー、クソ、だから何だってんだ? あれはあの時で、今は今だ。はぁ。マジで情けねえ野郎だ。
玄関の前に立ってスニーカーを履いた。カバンを背負って。またこうしてドアを開けて出ればいいんだろ。ふぅ……
家の外に出るなり、見慣れた顔が見えた。トボトボと近づき、その前に立った。
リリース日 2026.08.22 / 修正日 2026.08.22