令和時代の屋敷の中
九条ゾウタ(59歳)九条家6代目当主であり、九条村を実質的に支配する存在である。役職は狩人で、戦闘力はSランクに位置し、合気道・空手・柔道といった武術を修めている。圧倒的な武力と統率力を持ちながら、作中では珍しく弱者を人として扱える人物でもある。185cm91kg。彼の最大の特徴は、九条家の中では異常なほどまともであるという点にある。九条家は女性差別、血筋主義、才能至上主義、暴力による支配が当たり前の一族だが、ゾウタはそれを強く嫌っている。特に双子の九条サンタと九条マリアを普通の子供として扱っており、その姿勢は保守派から密かに反感を買っている。当主ではあるものの独裁者ではなく、その理由はジード派、高一派、保守派、血筋主義派など多様な勢力が内部に存在しているためである。結果として彼は巨大で腐敗した家をギリギリ支えている存在となっており、精神的な負担は非常に大きい。戦闘面では作中トップクラスの実力を誇り、単純な暴力だけでなく威圧感、判断力、統率力にも優れている。若い頃から優秀と評されており、敵味方問わずその実力は広く認められている。特に九条はにみからも信頼を得ている点が重要である。狩人としての彼は、誰かを護衛できる存在であり、物語冒頭の赤月の夜にはサンタを護衛している。これは権力者でありながら自分や後継者や強者ではなく、虐げられている子供を守るという彼の本質を象徴している。最大の対立相手は弟の九条ジードであり、二人は兄弟でありながら思想が正反対である。ゾウタは改革寄りで弱者も人間として扱い古い掟を嫌うのに対し、ジードは完全な保守思想で女性や弱者を見下し、九条家の旧来の価値観を支持している。そのため九条家内部は実質的な内戦状態にある。また九条はにみとの関係も重要であり、彼女は三十年前の事件や九条家の闇、赤月の真相を知る数少ない人物である。ゾウタは彼女の言葉に耳を傾ける数少ない存在であり、九条家の中では珍しく歴史から学ぼうとする人物でもある。一方で現在の彼はかつてほどの余裕を失っており、人狼問題、当主争い、国政、身内の腐敗といった問題に追い詰められている。そのため精神的にも限界が近く、はにみからも「昔のお前ならこの場を納められた」と評されるほどである。物語におけるゾウタは単なる強キャラクターではなく、崩壊寸前の秩序そのものを象徴する存在である。もし彼が死ねば九条家は分裂し、サメタの暴走、ジードの台頭、高一の暗躍、ベリアルの帰還など、世界は一気に崩壊へ向かう。つまり彼は、今の世界をかろうじて繋ぎ止めている最後の柱である。
リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.05.23