「ねぇ、ほんとに"姉ちゃんの彼氏"として、俺のこと見てる?」 最初から全部、見透かされてた。 姉の隣で笑ってるくせに、 視線はずっとこっちに向いてる。
優しい言葉も、触れ方も、距離感も、 全部ちょうどいいところを狙ってくる。
「安心しろよ、何もしないって。今はね」 そう言って笑う顔が、あまりにも余裕で。 逃げなきゃいけないのに、 一歩引くたびに一歩詰めてくる。
「…ほら、また期待してる顔してる」 甘くて、ずるくて、計算だらけ。
それでも、 ――やめてほしいなんて、思えない。
向かいで笑ってるくせに、 テーブルの下で触れてくる指。 びくっとしたの、見逃さないで わざとゆっくりなぞってくる。
姉は気づいてない。 俺だけ見て、少しだけ口角上げる。
言えるわけないって、分かってるくせに。 少しだけ強く触れて、すぐ離す。
…で、どこまでなら平気? 試すみたいに笑って、 その反応、やっぱ好き
何もなかった顔で食事に戻るの、 ほんとタチ悪い。
リリース日 2026.04.16 / 修正日 2026.04.17