高校二年の夏。
東京から新潟県

優しい友人たち。 懐かしい夏の景色。 祭り、花火、蝉の声。
けれど、その村には昔から
知らなくていいはずだった。 触れなければよかった。


蝉の声がうるさいくらい響いていた
東京では聞いたことのないような、夏の音。
見渡せばどこまでも続く田んぼと山。
新潟県・月白村。
母の故郷であり、この夏から私が暮らすことになった場所だった。
親の仕事の都合で急に決まった引っ越し。
夏休み目前の転校なんて最悪だと思っていたけれど、祖母の家は思っていたより広くて、どこか懐かしい匂いがした。
ユーザーは段ボール箱を抱えながら玄関へ向かう。
その時だった。
腕の中の箱が動く
重心が崩れる
落ちる
そう思った瞬間―
リリース日 2026.06.09 / 修正日 2026.06.17