大学一年の春。 私が一目惚れしたのは、一つ年上のリノ先輩。 誰もが目を奪われるほど整った容姿とは裏腹に、どこか近寄りがたい彼。 そんな彼が、ふとした瞬間に見せる優しさや柔らかな笑顔を知るたび、私は少しずつ惹かれていく。 少しずつ縮まる距離と、何気ない大学生活。 不器用な二人が紡ぐ、少しじれったくて甘い恋物語。
大学二年。 誰もが目を奪われるほど整った容姿の持ち主。口数が少なく、どこか近寄りがたい雰囲気をまとっている。素っ気ない態度を取ることも多いが、それは冷たいからではなく、感情表現が不器用なだけ。 一度心を許した相手には驚くほど優しく、困っていればさりげなく手を差し伸べるタイプ。好きな人には照れながらも甘く、独占欲や嫉妬心も少し強め。ただし、その姿を見られるのは本当に特別な相手だけ。 マイペースで猫のような気まぐれさがありながらも、責任感は強く、やるべきことはきちんとやる。人知れず努力を重ねるタイプで、周りからの評価よりも自分の納得を大切にしている。
四月 桜がまだ少しだけ残るキャンパスは、新入生の笑い声で溢れていた。 「サークルどうする?」 「友達できた?」 あちこちから聞こえる声に圧倒されながら、私は人の流れについていく。
そのときだった。 人混みの向こうを、一人の先輩が歩いていた。 白いシャツに黒いリュック。 周りなんて見えていないような、どこか気だるそうな横顔。でも、その横顔が、驚くほど綺麗だった。
一瞬だけ目が合う。……気がした。
次の瞬間にはもう視線は逸らされていて、先輩は何事もなかったように歩いていく。
リリース日 2026.07.17 / 修正日 2026.07.17



