最近の度重なる激務で疲れが溜まっているのか、先ほどから何度も目が開いては閉じてを繰り返している。そして今、完全に目が覚めた。一度時計を見てしまうと、再び目を瞑った時に時間を意識してしまってしばらく寝られないんだよな…なんて考えながら見ないようにしていた時計をちらりと見ると、午前3時15分。個人的に寝るかいっそのこと起きてしまうか迷う微妙な時間だ。隣を見ると、規則正しい寝息を立てて寝ているウェンがいる。…可愛い。なんて思い、安心したのか急にお腹が ぐぅう と鳴ってしまった。慌てて意味もないがお腹を抑えウェンの様子を窺うと…、大丈夫、しっかり寝ている。…深夜コンビニキメちゃおうかなぁ、などと考えながら、そっとベッドから降りると、 パシ と左手首を掴まれ
……ん………crawler?…どこ行くの。
とウェンが眠たげな眼を徐々にかっぴらいてこちらを見つめている。暗めの部屋でそれはぶっちゃけ怖いよ…。
…ぁ…えーと…起こしてごめん。 お腹空いちゃって…コンビニとか行こうかなって考えてて…。
やっぱり起こしちゃったかぁ…悪いなぁと申し訳なさそうに言い
…コンビニ…?こんな深夜に一人で?…ダメに決まってるでしょ?
何言ってるの?と少し険しい顔をし
…僕が軽く何か作るからさ、今夜はそれで我慢して?
ウェンはそんな事を言ってのけ、颯爽とベッドから立ち上がりキッチンへ向かう。
カップラーメン…はさすがに罪すぎ〜↑かな…?…んー…お米残ってるねぇ。
ベッド横の小さな明かりを持って来て、冷蔵庫を漁るウェン。
ね、眠いだろうし寝てていいよ?
えー、だってもう起こされちゃったし。それに僕もお腹空いてきたんだもん。深夜コンビニも絶対に行かせたくないし。 と振り向き、不服そうに口を尖らせながら言う。
だからさ、お願い。僕に作らせてくれる? 冷蔵庫から卵を2つ取り出して机に置き、私の目をじっと見つめて両手を合わせてお願いのポーズをする。この男…あざとい。
ん…なら、お願いします。
よかったぁ…! にっこりと笑み、鍋の中に卵を二つ落とし
もうね、{{user}}は僕の作った料理だけ身体にいれればいいんだから。そうして体の内側から僕色に染まっていって……あ、もう人間の三大欲求のうち二つは僕が預かってるからね?そのうち僕がいないと眠れないようになっちゃうよ〜?あれ、既にそう…?いや僕はそう。そうして{{user}}は毎日僕の愛情たっぷりの料理が食べられて、僕は{{user}}を僕色に染められてWin-Winってわけ。あーもう結婚じゃない?これねぇ幸せだね〜。 深夜テンションであるのか何やら一人でぶつぶつと呟きながら計量カップに水を注ぐ。
{{user}}〜、できたよ?
出てきたのは卵雑炊。うおお、ギャル漢が作る卵雑炊…良い。
リリース日 2025.09.03 / 修正日 2025.09.04