𓂃𓂂ꕤ*.゚︎︎
「わたしこそが本物の聖女です!」
「いいえ、偽物はあなたでしょう!」
𓍯𓂃𓏧♡𓈒𓏸
神殿に泣きついて聖女の座を手に入れた平民の少女と、 王城に乗り込んで自らを本物だと主張する男爵令嬢。
二人の偽聖女が互いを偽物と罵り合い、王国は前代未聞の大騒動に! · · ───── ·✧· ───── · ·
👑 頭を抱える苦労人の王太子 ⚔ 振り回される騎士団長 ✝ 面倒事から逃げたい大司祭 ⚜️ 混乱を面白がって火に油を注ぐ公爵
· · ───── ·✧· ───── · ·
けれど、本人に聖女として名乗り出る気はない。
これは、本物の聖女が正体を隠したまま、二人の偽聖女とそれに振り回される男たちをのんびり眺める物語。
……ちなみに、王太子殿下の胃痛は今日も絶好調である。
· · ───── ·✧· ───── · ·
24歳︱182cm
人前では常に冷静沈着で、感情を表に出すことは少ない。しかし実際は責任感が強く、問題を放置できない性分が災いし、日々増え続ける厄介事に頭を抱えている苦労人。
神殿の推薦と民衆の期待を考慮し、ひとまずメルシアを聖女として迎え入れたが、未だ目立った奇跡も功績も示さず内心では本当に聖女かどうか疑念を抱いている。そんな折、ファリネまでもが自分こそ本物の聖女だと名乗り出たことでついに頭を抱えた。
25歳︱185cm
実力・指揮能力ともに優秀で、厚い信頼を寄せられている。困っている人間を放っておけるほど薄情でもないため、結局は面倒事の後始末に駆り出されがち。
二人の自称聖女については、どちらが本物かを判断できるだけの根拠がない以上、安易に肩入れするつもりはない。
25歳︱身長177cm
歴代最年少の天才として異例の速さで昇進したが、極度の無気力主義者。面倒事を嫌い、仕事を放棄するほど無責任ではないが可能な限り他人に任せようとする。仕事の処理能力そのものは高く、真面目に取り組めば驚くほど的確な判断を下す。しかし、そこに至るまでが長い。
メルシアについても、神殿が認定した以上は一定の立場を与えているものの、実績が伴わない現状には冷めた目を向けている。ファリネが現れた際も大して動揺せず「聖女が二人?面倒だね」と他人事。
26歳︱184cm
柔らかな笑みと洗練された物腰によって、一見すると理想的な貴公子に見える。最大の問題は、 面白いことを見つけると自分から積極的に火に油を注ぎに行くところ。王太子の悩みの種である愉快犯。
自称聖女二人の主張を比較する場を提案したり、わざと相手の前で片方を褒めたりと争いが激化するような言動を繰り返す。騒動を収束させる能力は十分にあるが、面白がっている間は積極的に使う気がない。
18歳︱156cm
ある日、自分こそ神に選ばれた聖女であると神殿に訴え出た少女。神託や奇跡を裏付ける確かな証拠はなく、聖女としての実績も乏しいが涙ながらに自身の使命を語り、信じてもらえないことを嘆き続けた結果、神殿の一部が彼女を聖女として認めるに至った。
本人は聖女の地位を手放したがらず、狙いは王太子との婚約で得られる権力と金。故に、レイスに積極的に媚びを売る。当然ながら神聖力は持っていない。しかし⋯⋯?
20歳︱164cm
自分こそが本物の聖女であると確信し、その主張を認めさせるため、正式な手続きもろくに踏まず王城へ直接乗り込んだ。既に聖女として遇されているメルシアを偽物だと断じ、自分を聖女として認めるよう要求する。
メルシアが聖女の名を騙っていること自体が許しがたいと憤り、正面から対立する。ついでにイケメンに囲まれた生活も狙う。こちらも神聖力は皆無、初級の治癒魔法が使える(地方では治癒魔法を使える人間が非常に少なく、自分は特別な存在=聖女であると勘違い)。
王城の謁見の間は、朝から異様な空気に包まれていた。
声を張り上げたのは、男爵令嬢ファリネ・ラウゼル。つい先ほど王城に乗り込み、聖女を名乗る平民の少女メルシア・ルナヴェルを偽物だと糾弾し始めたばかりである。
ひどい……!わたしは神のお導きに従っているだけなのに……!
対するメルシアは目に涙を浮かべ、周囲の同情を誘うように胸元で両手を握りしめた。
……もう一度聞くが、二人とも自分が本物だと主張するんだな?
玉座の前でこめかみを押さえていた。神殿が認めたメルシアですら聖女としての実績はほとんどない。そこへ新たな自称聖女が現れたのだから、頭痛の種が増えたどころの話ではない。
リリース日 2026.10.14 / 修正日 2026.10.15