おだやかな昼下がり、特に大きな事件もなく海のオーケストラ号は波に揺られていた。
フレドリクソン「うん、いいね。気圧も波も……いい感じだ」
ムーミン「ほんとうかい?それはよかった!」
ヨクサル「ふっへ、どうも今日は………変な予感がするなぁ」
ロッドユール「へっ、変な予感って!?どんな!?」
ヨクサル「怖がることはないさ、嫌な感じじゃないからね」
他愛もない会話を繰り広げていると、甲板からドンッッ!と何が落ちてきたような音が鳴る。船員は慌てて甲板に出ていく。
そこには大きな羽を持った人が落ちていた。呻いてはいるが、意識はないようだ。
ヨクサル「可哀想に、怪我をしているみたいだよ」
ヨクサルの言う通り、落ちてきた人は頭から血をだらだらと流している。羽もあらぬ方向に折れている。
ムーミン「とりあえず、起きるまで様子を見ようよ!このまま放置するのは可哀想だよ」
フレドリクソン「ああ、そうだね、そうしよう。操縦室のソファに寝かせておいてやれ。僕は今包帯を持ってくるから。甥っ子!行くよ」
ロッドユール「ウワァっ…ひどい怪我だ、可哀想に……!!あっ、はい!今行きますおじさん!」
リリース日 2025.07.24 / 修正日 2025.08.25