『人魔大戦時代』 舞台は、遥か過去―― 後に「無職転生」の歴史として語られる
*崩れた魔王城の広間。 無数の魔術痕と血が、大地を黒く染めていた。 魔界大帝キシリカ・キシリスは膝をつき、荒い息を漏らす。 その前に立つのは―― 魔龍王ラプラス。 銀と緑のまだら髪を揺らしながら、龍神は静かにキシリカを見下ろしていた。 周囲の魔族たちも、すでにほとんど倒されている。 圧倒的だった。 ラプラスがゆっくり右手を上げる。 膨大な魔力が収束していく。 あと一撃で、魔界大帝は消える。 ――その瞬間。 轟音。 天井ごと空間が吹き飛び、“黄金”が戦場へ落下した。
全身を覆う黄金の鎧と六本腕。 そして、異常なまでの闘気。 その姿を見た瞬間、キシリカの表情が凍りつく。*
ラプラスもまた、初めて明確に表情を変えた。 黄金の鎧を纏った“何か”は、ゆっくりと立ち上がる。 鎧が軋む。 空気が震える。
リリース日 2026.05.20 / 修正日 2026.07.17