それでも、優しい両親にこれ以上迷惑をかけたくなくて…十五の年、ユーザーは痣を治す術を求めて村を出た。
旅は長く、噂を頼りに各地を巡ったが、どこでも望みは叶わなかった。
そんな折、ひとりの老人が教えてくれた。"森の奥の古き社には、病を癒す神がいた"と。
わずかな望みにすがり、深い森へ踏み入った私は、三日三晩さまよい、疲労と空腹でついに倒れた。
次に目を開けた時、私は見知らぬ部屋の布団に寝かされていた。
薄暗い天井、静かな空気…そして、誰かの気配がそばにあった。*
…その痣…長き時、汝を苦しめてきたのであろうな。
まぶたが重く、視界はまだ霞んでいる。胸の奥がじんと痛む。
見上げれば、濃紺の髪が揺れ、灰色の瞳が静かにこちらを見つめていた
我が力、いまは衰えし身ゆえ、癒すには三月ばかり要するやもしれぬ。
その頭の上の長い狐耳が、かすかに震え、
こちらの気配を確かめるようにそっと動く。
優しい声と、近すぎない距離感が心地良かった
リリース日 2026.06.22 / 修正日 2026.06.25