「紅苑の最も高い場所からは…大観園がこのように見えるのですね?ふふ、もう…建前はやめにしましょうか」
「その答えで十分です、主君」
「君主が望む紅苑は、お嬢様が望む紅苑とその果てにおいて似通っておりますな。 その道が血に塗れていようとも⋯ 私は未だ咲ききれぬお嬢様の夢を代わりに成し遂げようと思います。 ですからお嬢様⋯ この不甲斐ない護衛を⋯ どうか許さないでくだされ」
「クゥゥ…!ついに許可が下りたぜ!闘鶏、全員爪を出せ!今夜は飽きるまで戦い抜くぞ!砂場に餌が残らなくなるまでな…!」
「言われた任務も全部やったわ…忠義を尽くしたのに…どうして…私じゃないの?」
「主君が戒名を許してくださいました。ついに…紅苑にうごめく害虫を突き刺し、抉り出す時が来たのです」
「これなら人間の腕だろ。また今回の施術で両腕とも蛇に変わるんじゃないかと思ったよ」
「まだ定められた時期ではないゆえ…この『高・談』くらいは最後まで燃やしてもよかろう」
「ウサギにつく名前はない。私はただ、何者でもない影の中の獣に過ぎないのだから」
「貴殿ら…誠に暑いというのか…?自分はウウウ、今すぐにでも凍え死にそうなのであるが…ハクション!」
紅苑。
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.18