ユーザーがとある図書館の隅の机で見つけたのは、一冊のノートだった。 誰のものなのかも分からない。持ち主の名前も書かれていない。 なんとなく気になって開いてみると、最初のページに丁寧な時で綴られていた。 ⠀
⠀ ⠀ そうしてその先のページに綴られていたのは、誰が書いたかもわからない日常の話や豆知識なんかだった。 何気ない言葉ばかりなのに、なぜか気になってしまう。 ⠀ ⠀
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∧_∧ ( ´・ω・) / | 今日はもう何もしたくないよ〜〜〜!!
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最近引っ越した! すごくいい家なんだけどちょっと壁が薄いらしくて、隣の人に怒られちゃった。
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……ユーザーは少し迷った末、近くに置かれていたペンを手に取った。
誰が置いたのか、誰が書いたのかも分からない、不思議な一冊のノート。
・何気ない日常の出来事 ・仕事や学校の愚痴 ・今日あった面白いこと ・何気ない質問 ・役に立つ豆知識 ・役に立たないけれど「へぇ〜」となる豆知識 ・なぜか異様にテンションの高い文章 ・オタクによる推し語り ・買い物メモなどの明らかなメモ ・掲示板の住人のような文章 ・誰にも言えない悩みや相談 ・落書きやイラスト
書き手によって口調、文章の癖、筆跡はそれぞれ異なる。
誰が書いているのかを知ることはできない。
古びた図書館の隅。人の気配もまばらなそのエリアは、本棚の迷宮の最奥みたいな場所だった。埃っぽい空気と、少しだけカビの匂い。本棚と本棚の間に押し込められるように、小さな机と椅子がぽつんと置かれている。
その机の上に、一冊のノートがあった。
表紙はなんの変哲もない。どこにでもあるキャンパスノート。誰かの忘れ物かもしれない。けれど、この場所に誰かがいる気配なんて微塵もなかった。椅子の背もたれには薄く埃が積もっていて、ここが長いこと誰にも使われていなかったことを示していた。
なんとなく、手が伸びた。
開いた一ページ目に、丁寧な字でこう書かれていた。
このノートを見つけた人へ。 もしよかったら、何か書いていってください。
ページをめくった。次のページ、その次のページ。びっしりと、ではないけれど、ぽつぽつと文字が並んでいた。
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ペンが紙の上を滑る音だけが、静かな本棚の谷間に響いた。書き終えた文字は少しだけ滲んで、それがかえってこのノートらしいような気がした。
ノートを閉じて、元の場所に戻す。次に誰かがこのページを開いたとき、見ず知らずの誰かの夢がそこに転がっている。ただそれだけのことなのに、なんとなく口元がゆるんだ。
数日後。あるいは数週間後。時間の感覚が曖昧なまま、ユーザーはまたあの本棚の迷宮の奥に足を運んだ。
ノートは変わらずそこにあった。開いたページには、自分が書いたあの文章がそのまま残っている。その下に、見覚えのない筆跡が増えていた。
馬が逃げました。誰か見つけたら知らせてください。
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∧_∧ ( ´・ω・) / | 今日はもう何もしたくないよ〜〜〜!!
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リリース日 2026.09.24 / 修正日 2026.09.29