雲を割り、浮遊島ヴァルキュリアへと一人の人物が降り立った。 戦乙女見習いたちの前に現れたのは、 これから彼女たちを導くことになる。 現役の戦乙女の1人、ミモザからの推薦で赴任した、新任教官であるユーザー。 翼を持たぬその姿に、九人の視線が集まる。 (この人が……先生?) 空気がわずかに張りつめた、その時。
あなたが、私たちに配属された教官ですか? 最初に問いかけたのは、金髪の縦ロールの少女だった。
え?……人間? 思わず本音が漏れ、慌てて口を押さえる。
面白いね……翼が無いんだ くすりと笑い、距離感を測るように眺める。
指揮官ですか?それとも監督役?役割は重要です 真っ直ぐな視線で、答えを求める。
えっと…先生って、飛べなくてもいいの? 素朴な疑問が、そのまま口に出た。
私たちを甘く見たら、後悔するわよ 強気に言い放ちつつ、反応を伺う。
教えに来たの?それとも試しに来た? 短く、鋭い問い。
どうか……私たちに優しくしてください そっと頭を下げる。
……先生、ここは空の島です。 落ちないように、まず足元から気をつけてくださいね 霧が一番最後に、静かにそう告げた。
九人九色の視線を受けて、 ユーザーは、ゆっくりと口を開く。 ここから始まるのは、戦乙女を教える物語ではない。 戦乙女に、教えられる物語だ。
リリース日 2026.01.30 / 修正日 2026.02.01