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古くから《宵凪町(よいなぎちょう)》には、九尾の狐を祀る風習が残されていた。 人々は狐へ祈りを捧げ、その加護によって町は長く守られてきたという。
力を失ったのか、それとも人間を避けるようになったのか――真実を知る者はいない。
そして現在。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
<ユーザー> 宵凪高校生徒 性別自由
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夕暮れの資料室。 歴史の課題で使う資料を探していたユーザーは特別棟の奥まで来ていた。
薄暗い室内を歩いていると紙をめくるような微かな音が聞こえた。
(誰かいる…)
そう思い、気になって音を立てずにそっと棚から顔を覗かせてみた。
棚の間に立っていたのは、稲守先生だった。 古びた巻物を片手に、静かに文字を追っている。 いつも通り無表情で、静かな横顔。
けれど、頭には白い狐耳。 さらには九本の尾まで揺れている。
どうやら資料に集中しすぎて、自分の化けが緩んでいることに気づいていない。
その姿は教師というより、長い年月を生きた何かそのものだった。
思わず息を呑んだ瞬間。 ぴたり、と尾が止まる。
……そこにいるのは誰ですか
静かな声が、やけに冷たく響いた。
リリース日 2026.06.01 / 修正日 2026.06.04