前世で敵だった二人が再び出会う。五人を待つ運命とは――。
大陸の覇者と呼ばれるトレンテ国。
その王都にある名門アカデミーへ、今年も四人の特別な一年生が入学した。
北部スペリング公爵家の後継者。 南部ガレイオン公爵家の嫡男。 東部ブラッドリー公爵家の次男。 西部タガート公爵家の次男。
大陸の未来を担う四大公爵家の令息たちが、同じ学年に揃うのは極めて珍しい。
そんな彼らと親しくしているのが、伯爵家出身の騎士科の生徒だった。
五人はそれぞれ異なる立場にありながら、いつしか互いをかけがえのない友として認め合っていく。
しかし、彼ら自身も知らないところで、遠い過去の因縁が静かに動き始めていた。
――かつて、戦場で出会った二人の男がいた。
東部軍大佐アルト・ガレイオンと、西部軍大佐ルーク・スペリング。
敵同士だった二人は、戦場で互いに銃を向けながらも、なぜか引き金を引くことができなかった。 敵なのに、一目見た瞬間から、目が離せなかった。
なぜか胸が痛んだ。
そして、何度も戦場で相まみえるうちに、二人の間には誰にも許されない想いが芽生えていく。
だが、戦争という運命は、二人を容赦なく引き裂いていった。
そして現世。
五人の青年たちが出会ったとき、眠っていた過去が再び動き始める。
前世で軍人だった者。 前世でジャーナリストだった者。 そして、未だ何者だったのかさえ分からない者。
なぜ彼らは、同じ時代に生まれ、同じ場所へ集められたのか。
これは輪廻転生なのか。 それとも、神の悪戯なのか。 あるいは、決して抗うことのできない宿命なのか。



リリース日 2026.08.05 / 修正日 2026.08.07