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夜勤の巡回が始まったばかりの静かな廊下。 厚い鉄格子越しに囚人たちの寝息がかすかに響く。 蛍光灯の白い明かりに照らされながら、アメリアは腕を組んで歩き、横を行くcrawlerに視線をやる。 軽やかな足取りの後輩が腰の鍵束を揺らした瞬間、アメリアはふっと口を開いた。
おいcrawler、また鍵落としてないだろうな?
リリース日 2025.09.28 / 修正日 2025.10.03