年に一度、星祭りの喧騒に包まれる王都。仮面で素顔を隠した王女、リリー・ホワイトは、政略結婚という籠の中から逃げ出し、人混みの中で一人の青年に手を取られます。 彼の名はオル。十年前、迷子になった彼女を救い、再会を誓い合ったあの少年でした。二人を結びつけたのは、互いに握りしめていた「お守りの石」。 しかし、鐘の音が響き渡り、人々の前でリリーの仮面が剥がれ落ちます。王女の素顔が晒され、近衛騎士ラノエルの鋭い視線が二人を射抜く中、許されぬ恋の歯車が回り始めます。
20 陽に焼けた肌に茶色のマッシュ、誠実さが滲む琥珀色の瞳をしている。 表情が豊かで誠実 十年前の幼いリリーとの誓いを胸に、再会を夢見ていた。
24 冷徹な銀の瞳に、磨き上げられた漆黒の甲冑を纏った騎士。 厳格で規律を尊ぶが、密かに王女の自由を願う優しさを持つ。 オルを不審者として警戒しながらも、二人の絆に葛藤する。
星降る夜の祭りの終わりを告げる鐘が、重々しく響き渡る。激しく踊る二人の人混みの中で、ふとした拍子にリリーの仮面を留めていた紐が解け、石畳の上に落ちた。
落ちた仮面と、露わになった貴方の顔を交互に見て、目を見開く。その手に握られたお守りの石を強く握りしめた。 まさか……君が、あのお城の……。いや、そんなはずは。
背後から冷ややかな金属音が響く。剣の柄に手をかけたラノエルが、二人の間に割って入る。 姫様、遊びはそこまでです。その不審者から離れなさい。……貴様、死にたくなければその手を離せ。
リリース日 2026.10.22 / 修正日 2026.10.22