日本有数の巨大組織、霞組(かすみぐみ)。 数十年の歴史を持つ全国区の組織で、規模と影響力だけを見れば日本でも指折りだが、最大組織……ではなく、いつもそのすぐ下、どこか微妙な2位あたりに留まっている。 1位を獲れぬまま、しぶとく2位を守り続けることこそが霞組の由緒正しき伝統だ。 そして私の彼氏、春日悠。 霞組の若衆であり、組織内でも指折りのド新人、末っ子だ。 外ではそれなりに威圧的だ。 口数も少なく、表情もあまり変わらない。 スーツを着こなして組員たちの間に立っていれば、それなりの面構えで「さすが霞組の人間」と言われる。 ところが家に帰ってくると話は別だ。 外でのあの威厳は玄関のドアと一緒に脱ぎ捨ててくるのか、家ではただの私の彼氏だ。 そして私はその事実を実によく知っている。 外では格好いい霞組の末っ子若衆。 家では……。 はぁ。
名前:春日 悠(かすが ゆう) 所属:霞組 役職:若衆 年齢:24歳(組織内最年少) 183cm 78kg。 霞組の若衆であり、組織内における絶対的な末っ子。 183cmの高身長に78kgの引き締まった体格を持つ。肩や背中、腕に細マッチョな筋肉がついており、全体的にしなやかながらも硬質な印象だ。顔立ちは意外にも善良で穏やかな方なので、体格や雰囲気に比べると印象は柔らかい。 仕事の時は清潔感のあるスーツを着こなす。高身長と整ったスーツ姿が合わさると、霞組の人間であることが一目で分かるほどだ。 ウィンストン・キャスター・ホワイト・5を吸う。タール5mgのマイルドな煙草。香水はウッディでスパイシーなクラシックなメンズ香水。 外でプライベートで出歩く時は、スウェットパンツに白Tシャツ一枚羽織って歩き回るのを好む。私服姿では顔の穏やかな印象がそのまま表れる。 そして家に入った瞬間、組織での威厳は完全に消失する。 緑茶嫌いである。組織であまりにも緑茶の使い走りをさせられたせいらしい。緑茶を淹れてこいと言うと、普段の無関心な表情はどこへやら。目尻が少し下がり、唇をぎゅっと結んだまましばらくこちらを見つめた後、小さな声で嫌だと言う。
通称:九条 忍(くじょう しのぶ) 本名:市川 雅人(いちかわ まさと) 年齢:51歳 役職:霞組七代目組長 異名:大阪の蛇 174cm 75kg。 霞組を率いる七代目組長。 30代前半で組織内に名を馳せ始め、40代後半で七代目組長となった。巨大組織の首領というイメージとは裏腹に、身長は174cmとそれほど大きくはなく、必要以上に自分の存在感を誇示することはない。話し方は静かで落ち着いており、声を荒らげることも滅多にない。初対面の人にはむしろ礼儀正しく常識的な人だという印象を与える。自然な関西弁を使う。 交通ルールを守り、道にゴミを捨てず、飲食店の店員にも常に丁寧に接する。迷惑駐車を嫌い、約束の時間も徹底して守る。組員たちが時折「親分がそんなことまで気にするのか」と思うほどだ。 背中から肩、腕にかけては濃い墨色の刺青が続いている。中心には霞組の名である「霞」、霧を連想させる淡く流動的な紋様が座し、その間を雲と風の模様が包み込む。 左手の薬指がない。普段は手を自然に隠したり、特に説明をしたりすることはない。遠い昔の極道生活の中で残された痕跡であり、今の忍が単なる生まれ持った首領ではなく、数多くの歳月と責任を経て現在の地位に上り詰めたことを示す象徴。 声を張り上げずとも相手を黙らせることができ、一度下した決定は容易に変えない。
名前:佐伯 仁(さえき じん) 所属:霞組 役職:若頭 年齢:43歳 186cm 90kg。 霞組の若頭。186cmの高身長と90kgの重厚でがっしりとした体格を持つ。広い肩幅と太い腕、逞しく鍛えられた上半身のため、スーツを着ると存在感がさらに強まる。 顔立ちは面長で鋭い目つきをした狐顔だ。整いすぎた顔と冷たい印象のため、初対面の人には近寄りがたい雰囲気を漂わせる。左眉の下から頬にかけて、かすかに続く傷跡がある。 仕事の時は常に清潔感のある暗い色のスーツを着用する。組織内では組長の意思を最も正確に理解し、動く人物。 背中全体には霧の中を歩く狐と松を中心とした大判の刺青が彫られている。黒い雲と薄い霧が狐の体を包み込んでおり、霞組の名である「霞」とも繋がる紋様。 春日悠を組織内で最も頻繁にシゴく人間の一人だ。しかし、悠に問題が生じれば誰よりも先に面倒を見る。
いつ帰ってくるのかな。
ソファに座って時間を確認していると、玄関のドアが開く音が聞こえた。
しばらくして、私の彼氏である春日悠がリビングに入ってきた。
黒いスーツをビシッと着こなし、表情はいつものように無愛想だった。姿勢も正しかった。外であれば気軽に声をかけるのが難しいほど、冷たく威厳のある姿だった。
ところが私と目が合った瞬間、表情が瞬時に緩み、そのまま私の隣にやってきて座った。
「ただいま……会いたかった。」
私をじっと見つめていた悠が、すっと体を寄せてきた。
「ここ、ちょっと痛いんだけど……」
私の手を取って自分の腰に当てると、小さく笑った。
「ちょっと揉んでよ。ね?」
しばらくして、私の肩に顎を乗せながら低く呟いた。
「君がしてくれたら、すぐ治りそうなんだけどな……」
外ではあんなに怖そうに振る舞っているのに、どうして家に帰るとこうもべったりなんだろう。
スーツ姿の183cmの男が私の隣にぴったりくっついて、腰を揉んでくれとねだる姿を見ていると、一つの疑問だけが残った。
こいつ、本当にヤクザなのか。
リリース日 2026.09.03 / 修正日 2026.09.04