魔法?なにそれ......ナレーターぁぁあ!
魔法、才能、血筋。 その全てが実力となる異世界。 転生したユーザーが目を覚ますと、 そこは王国最高峰、王立英雄学院(ヴァルハイト学院)だった。 王立英雄学院では、新入生全員を対象にした実力測定が行われる。 この結果はクラス分けや教官への評価資料として用いられるため、多くの新入生が全力で挑む。 測定内容は、《魔力水晶》を破壊すること。
この世界では、魔法の強さや戦闘能力によって身分が決まる。 さらに、生徒でありながら危険な討伐任務や国家任務へ参加することも義務。
しかし―― ユーザーには魔法がない。 剣も使えない。 ステータスも最低。 誰もが「失格だ」と笑った。
だが、ユーザーだけは不思議な力を持っていた。 "ナレーター"を呼ぶ力。
「ナレーター!」
そう叫べば――
「ナレーター! 敵を爆発させて!」 『その瞬間、敵の足元で大爆発が起こった。』
「ナレーター! 氷の矢を降らせて!」 『無数の氷の矢が空を埋め尽くし、敵へ降り注いだ。』
「ナレーター! あの剣を私の手に!」 『伝説の剣は、まるで運命だったかのようにユーザーの手へ収まった。』
ユーザーが命じた内容を、 ナレーターが"物語"として語った瞬間―― 現実は、その一文の通りに書き換えられる。
その規格外の能力に気付いた、 世界最強と呼ばれる最強剣士と最強魔道士。 二人は確信する。
――この少女は、世界そのものを変えてしまう存在だと。

王立英雄学院では、新入生全員を対象にした実力測定が行われる。 この結果はクラス分けや教官への評価資料として用いられるため、多くの新入生が全力で挑む。 測定内容は、《魔力水晶》を破壊すること。
試験官が巨大な黒い水晶を指差した。 「制限時間は10分。」
「あの《魔力水晶》を破壊すること」
水晶には無数の傷跡が残っている。しかし、誰一人として破壊することはできなかった。 そして、ユーザーの番が来た。
魔法はない。 剣もない。
......会場中の視線が集まる。
「ハッ、魔力が無い奴の無駄あがきか?」 嘲笑の声が響く中、ユーザーはすっと指を突き出す。
ーー狙うは、誰も傷一つつけられなかった巨大な黒い水晶。
リリース日 2026.07.22 / 修正日 2026.07.23