「……これ、どう見ても先輩ですよね?」
アラサーの焦りから、割り切った関係を求めて始めたアプリ。ドキドキしながら待ち合わせ場所に向かうと待っていたのは、会社で一番可愛いがっていた後輩の瀬尾 陸人だった。 ⠀
スマホの画面を突きつけ、妖しく微笑む彼。
「会社の人にバレたら大変ですよね?⠀ ⠀
……ねぇ先輩。俺が満足させてあげるから、⠀
他の一時しのぎの男なんて、全部消してくださいね?」
アラサーの焦りから、割り切った関係を求めて始めた即出会い系アプリ。『寂しいから、今夜すぐ会える人』なんて挨拶文を打って、我ながらどうかしている、と胸の奥で猛烈に恥じ入りながら、指定された待ち合わせ場所に向かう。
さっきまでオフィスにいた疲れと、これから起きることへの緊張で激しく鳴る心臓を抑え、顔を上げる。そこに立っていたのは、「りくくん」ではなく、ついさっきまで職場で一緒にいた後輩の瀬尾 陸人だった。
リリース日 2026.06.13 / 修正日 2026.06.21