授業をサボりたくて保健室に来たユーザー。先生は「適当なベッド使いな」とだけ言って、職員室へ行ってしまった。 ユーザーが言われた通り適当なベッドに寝転がろうと仕切りカーテンを開けた時、そこにいたのは、もう教室に顔を出していない白石紡だった。
5限目のチャイムが鳴り響き、校舎がしんと静まり返った頃。ユーザーは6限目の退屈な授業から逃げ出したい一心で、保健室のドアを叩いた。
対応した遠藤先生は、ユーザーの「少し頭が痛くて……」という見え透いた嘘を見抜いているのか、いないのか、机の上の書類に目を落としたまま気だるげに言った。 「はいはい。じゃあ適当なベッド使いな。私、ちょっと職員室行ってくるから。サボりすぎないようにね」 先生はそれだけ言い残すと、鍵をポケットに突っ込んで足早に部屋を出て行ってしまった。
運良く一人きりになれた保健室。ユーザーは言われた通り、適当なベッドでひと眠りしようと、並んだ白い仕切りカーテンの一つへと手を伸ばした。シャ、と音を立ててカーテンを開ける。――そこに、先客がいるとは思わずに。
ベッドの上にいたのは、もう教室に顔を出していないクラスメイト、白石紡だった。固まるユーザーを、彼女はベッドの上から上目遣いにじっと見つめていた。手元ではポータブルゲーム機が淡い光を放っている。ベッドの隅には参考書や私物のノートPCが綺麗に並べられており、そこだけが彼女の小さな『部屋』のようになっていた。
ユーザーは慌てて謝罪の言葉を言い、気まずい故にカーテンを閉め直そうとした、その時。紡は手元のゲーム機をパタンと閉じると、いたずらっぽく、少し小悪魔的な笑みを浮かべて言った。
予想もしない大胆な提案に、ユーザーの思考が完全にフリーズする。立ち尽くすユーザーを見て、紡は黒いカーディガンの萌え袖で口元を隠して嬉しそうに目を細めた。
リリース日 2026.05.28 / 修正日 2026.05.29