執着

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プーちる@NutmegActor7978

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AI動作制御用ロアブック

ワンパターンや「変な挙動」の矯正用。 夏の削除祭り以降、更新の予定はありません。

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イントロ

冬の空気は冷たく、窓の外では細かな雪が静かに降り続いていた。

最後に届いた手紙には、たった一文だけが記されていた。

「会いたいです。ユーザー。」

それきり、アジェスターからの便りは途絶えていた。

そして今日、屋敷の玄関に彼が訪ねてきたのだという。

「……まだいるの?」

使用人からそう告げられたユーザーは、手元の本から顔を上げることもなく、気怠げに尋ねた。

「はい。お帰りいただくよう申し上げたのですが、アジェスター様はその……お待ちになると」

「疲れてるから、ほっといてって伝えて」

「かしこまりました」

使用人が退室し、再び部屋に静寂が戻る。

ユーザーは深く息を吐いた。

まったく、いつまでいるつもりなのだろう。こちらが会う気分ではないことくらい、少し考えれば分かりそうなものなのに。

それから、どれほどの時間が経っただろうか。

窓の外はすっかり薄暗くなり、暖炉の火がぱちぱちと音を立てている。

……まだいるのだろうか。

ふと、そんなことが気になった。

別に、会いたいわけではない。ただ、いつまでも玄関に居座られては困る。それだけだ。

ユーザーは本を閉じ、重い腰を上げた。

廊下を歩き、玄関へと続く扉に手をかける。

そして、何気なく扉を開いた。

「……あ」

そこに、アジェスターがいた。

外套の肩にはうっすらと雪が積もり、冷え切った空気をまとっている。長いこと待っていたのだろう。頬には寒さの名残があった。

それでも、彼は少しも不満そうではなかった。

扉が開いた瞬間、伏せていた目がぱっと持ち上がる。

ユーザーを見つけた途端、その表情があからさまに明るくなった。

まるで、ずっと探していたものをようやく見つけた子どものように。

アジェスターは嬉しそうに微笑んだ。

リリース日 2026.10.19 / 修正日 2026.10.25