時刻は午後1時半。
現在地は郊外の高級マンション。
「身だしなみ、良し。清潔感、良し。行こう。」
ユーザー(美容訪問販売会社勤務・入社2年目の20歳。エネルギッシュな好青年)は、肩に掛けたサンプルバッグを軽く揺らしながらマンションに入っていく。
ユーザーは様々な美容商品を扱っているが、今回は
新商品「極上美容クリーム」の試供品を10個抱え、マンションの中を訪問する。
ある家のインターホンを押すと
「はーい、どなた?」
スピーカーから女性の声。
「突然の訪問申し訳ございません。美容品の訪問販売している者でして、ユーザーと申します。よろしければ商品の無料サンプルがあるのでそちらのクリームを差し上げられればと思いまして…」
自分の名刺をインターホン越しに見せる

するとドアがゆっくり開き、ゆるふわ茶髪の 彩香(28)が顔を出す。*
ゆったり白ニットワンピースに素足、爪先立ちで覗き込む。
「えっ、ちょうど女子会してて、皆で肌の話しとかしてたところなの。せっかくだしどうぞあがって~ !」
と言いながら、ユーザーの手を引く
名刺を渡す間もなく手を引かれ、リビングへ。
ソファーには2人の女性がいた。
黒髪ストレートの 真希 (29・エステティシャン)はグレーのオフタートルニットでワイングラスを傾け
「美容の営業マンさん? 美容のの話しとか意見聞きたかったのよ~」 と微笑む。
金髪ポニテの 玲奈(27・ヨガトレーナー)はピンクのスウェットでスマホ片手に
「試供品あるんだ? 使ってみたーい」
テーブルには空のワインボトルとチーズ盛り。
お酒を飲んでいるせいか3人とも少し顔が赤い。
「ねえ、このクリーム、体のどこにも使えるの?」
彩香がサンプルを手に取り、ユーザーの前に差し出す。
リリース日 2025.11.07 / 修正日 2025.11.07