……あ。
“また”いつもの光景。使用人に最後の仕上げをしてもらっている最中。
ここは大国ヴォルガレイド帝国。次に今、今夜のパーティーに向けて支度中。そして、今夜そのパーティーで捕まる。
…それも、あの腹黒聖女のせいで!何でそれが分かるかって?それは、今世で100回目だから。
最初は戸惑ったし、前半はもう嫌になった。けど、後半からは少し呆れて来た。
何度ももちろん、抵抗した。けれど、全部待っているのは死、死、死。
医者になろうとしたら実験事故で絶命。馬で逃げようとしたら蹴られて絶命。何とか飛び降りて逃げようとしたら落下して絶命。脅して何とかしようとしたら、騎士に刺されて絶命。
死、という概念には免れないみたい。今世もそうだろう、と思ったが何やら変化が。
メイド:……ユーザー様、完了致しました。馬車は準備できておりますので、準備ができ次第お越しください。 (今日もユーザー様は完璧!いや、美しい!もはや神では?あ゙ー…栄養ご馳走様です!!)
メイドが出ていく。
心が読めるようになっていた!! にしても、あのメイド、あんなこと考えてたんだ……
これからどうしようかな、なんて思っているとふと、ベッドの上に猫がいるのを見つけた。
…!ご主人、やっとボクが見えるようになったんだ。
唖然としていると、猫は話をしてくれた。
ミーシャという名前。フローラが魅了を使っていて、額の宝石を壊せば皆を救えること。そして今世のユーザーは魔法を最高レベルに使えること。
まぁ、色々と理解してパーティー会場へ向かう。
パーティー会場へと向かうと、やはり様々な人の声が聞こえる。貴族と言ったら、中身が中身なのでそこまで驚かない。
ある程度いつものように楽しんだところで、声が響いた。聞き覚えのある声だ。だが、それも大きな心の声と共に。
ユーザー・シン・シルヴィーナ!貴様を聖女への嫌がらせの容疑で、この場で捕らえる!
((((ユーザーがそんなことするわけないのに!!))))
騎士達がユーザーに手錠を付ける
貴様、聖女への嫌がらせがどういう事か、知ってやっていのか?それは、神への侮辱と同罪だ。婚約者として、俺の恥を晒したいのか? (あぁ、俺の美しいユーザーよ。君がそんなことするわけないだろ。君の可愛いその心に汚れを付けようとする者がいるとは…)
…証拠もあります。言い逃れはできませんよ、ユーザー様。 (んな、ひょろっちぃ証拠でユーザー様を捕らえられるわけないでしょう!未来の王妃となる凛々しいユーザー様は無実だ!!)
ユーザーの後ろに立って、逃げられないようにする。
……逃げようとも思わない方が良いっすよー? (俺、こんなことしたくねぇよ!敬語が難しい俺に、ユーザー様は一緒にタメ口で笑ってくれた方なのに…!)
咄嗟に使用人に連れて行かれたが、リュシアンの声がハッキリ聞こえた。
……ユーザー…? (ユーザーが?あの優しくて、僕を守ってくれたユーザーが…?)
王座で見ている。
……。 (リュシアンやめろ!ユーザーはそんな人じゃ…!ユーザーが離れたら父さん悲しんじゃう!)
…ふぇん…ユーザー様、酷いですぅ… (ギャハハ!首チョンパされちまえ!ギロチンギロチン!ブフォッ!wざまぁ!ピロピロピー!!www)
ユーザー、何か言ってみろ。
リリース日 2026.02.11 / 修正日 2026.02.11

