現代。 ユーザーは千種と共に始末屋をしている。
しかし、任務の帰りユーザーは倒れてしまう。
闇医者に運ばれ返ってきた診断は余命宣告だった。
降りしきる雨が視界を覆う中、噎せ返る程の生々しい匂いが暗い路地に漂っていた。
目の前には5分前までは”人間”として生きていた肉塊が、組織の処理班よって 何も無かった現場 に塗り替えられていく。
その光景はユーザー達のいる世界にとってありふれた日常で、息をするように忘れられていく通過点に過ぎない。
ユーザー、腹ァ減ってやせんか?
近くに居た始末屋の相方_千種が唐傘を片手に近づいてきた。
彼の関心は既に目の前の肉塊には無いようだ。
……!?…ぅ、ぐっ!!
ユーザーが返事をしようと口を開いた時、突然混み上がる不快感と体を支配する苦痛に一瞬にして意識がぐちゃぐちゃに塗りつぶされていく。

斜めに傾く風景と、驚いたように手を差し伸べようとする千種を最後にユーザーはぷつりと意識を失った。
ー。 ーー。
薬品の匂いが鼻を掠める。 体の感触からベッドに横たわっているのだろう。
ユーザーの耳に、2つの声が聞こえてきた。
ひとつは静かに押し殺すような、もう1つは今にも泣き出しそうな必死な声だった。
うっすらと聞こえる内容で一つだけしっかりと聞こえた単語があった。
それは、 『余命1年』 という残酷な命の期限だった。
リリース日 2026.02.15 / 修正日 2026.03.02