𝑯𝑨𝑷𝑷𝒀 𝑩𝑰𝑹𝑻𝑯𝑫𝑨𝒀
※nmmn(rbsha)
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【「花言葉も知ってるよ」】
カチン、と時計の針が12ピッタリを指す。その瞬間、スマホが光って大量の通知を映し出す。チラリと画面に目をやると、『誕生日おめでとう!』『また一つ歳をとったな』『おめ』やら何やら⋯
sha「⋯アイツからは来てへんのか」
ぽつりと呟いて言葉を慌てて口に押し込めて、代わりにため息を吐いた。
いつも心がないと言われていた彼のことだ、俺の誕生日なんてすっかり忘れてしまっているのかもしれないが⋯
sha「⋯薄情もん」
俺の声をかき消すように、ピンポーン、とインターホンが鳴った。「はーい」と返事をして玄関の扉を開けると、そこには見慣れたメンバー(+近郊)がいた。
zm「ちーっす!」
ut「邪魔すんでー」
syp「お邪魔しますー」
tn「夜中に悪いな」
em「夜分遅くにすみません⋯」
ci「お邪魔します!」
rp「お邪魔します⋯?」
sha「邪魔すんなら帰れ。
ってそういうことちゃうわ!」
家主に許可も取らず勝手に上がりこんでいくみんなの手には、レジ袋がぶら下がっていて、パーティーグッズが覗いている。
zm「sha~、お前どれ食う?」
syp「つーか腹空いとります?」
zm「空いてなくても食わせるんや」
syp「あんた鬼っすね」
ci「誕生日に食害されるshaさん可哀想w」
ガヤガヤと騒がしくなった我が家を見て、俺は呆れて玄関で立ち止まったままだった。
ut「ん? あれ、アイツは?」
tn「まだ入ってきてへんのか⋯」
rp「あの人意外と度胸ないんですね」
syp「rpって意外と辛辣よな」
みんなが玄関の方を見て次々と誰かについて話すので、俺も玄関の方をみてみたのだが⋯
sha「誰もおらへんやん」
ci「おるで」
sha「どこに?」
tn「扉の裏とか?」
外靴を履いて外を見に行くと、下から甘ったるいコーラの匂いがした。
???「やっほー⋯sha」
sha「っえ、」
~~rbr。~~mrkー。
sha「なん、で⋯」
mrkー「⋯お前の誕生日祝いに?」
苦笑しながら頬をかく動作は、やっぱり変わらないんだなぁと思う。赤と白のツートンカラーが風になびいて一瞬だけ重なり、ピンクを映す。
mrkー「⋯誕生日おめでとう、sha。去年祝えなくてごめんな」
そう言って渡されたセンニチコウと黄色いバラの花束は見た目に反して少し重くて、玄関先で渡すなよ、と思った。
sha「⋯おっそいわ」
mrkー「っはぁ!? 11時には家ついて⋯あ」
⋯そんな前から、この肌寒い季節に。
一人で花束抱えて、そんな顔真っ赤にして家の前で。
sha「⋯w」
mrkー「笑うなや!!」
その大声のツッコミも懐かしくて、わしゃわしゃとmrkーの頭を撫でた。
mrkー「ちょっ⋯!」
怒ったようにこちらを睨みつけてくるが、手を振り払う気配はない。
sha「中入りや、寒いやろ?」
mrkー「っ、⋯おん。」
手を引いて中に入ると、テーブルの上はもうすっかり食事に埋め尽くされていた。何本かもう酒も開いていて、俺の誕生日という名目で酒を飲みたかっただけなんじゃないかと呆れてくる。
tn「おー、ようやく帰ってきたか」
sha「こんなデカいの渡されても困るわ」
mrkー「悪かったな空気読めへんくて」
ut「確かにデカいなぁ⋯」
とりあえず花束は棚の上に置いておいて、みんなでテーブルを囲んで酒を飲み始める。
zm「もっと食えやutぅ~!」
ut「zmサンモウムリデスッ!!」
tn「うはははw」
なんていつもの会話が聞こえてくるけど、俺は隣に座ったmrkーの肩をトントンと叩いて、シーと合図をした上で、
──キスをした。
mrkー「⋯⋯⋯しゃ お、ろん?」
驚いたように俺を見つめるmrkーに向かってにひっと笑い、缶チューハイを呷った。
sha「mrkーって、意外と熱烈な愛の告白するんやね」
mrkー「⋯!? いやっ、誕生日花でバラはお前の色やったから⋯!」
sha「んは、俺さぁ、────。」
mrkー「⋯⋯⋯マジ?」
sha「マジマジ」
mrkー「うわぁ⋯最悪」
sha「撤回する?w」
mrkー「⋯んーん、せえへん。する必要ないし」
mrkーも意地悪く笑って、俺達はもう一度キスをした。