Rei
@Rei_3_7
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歪んだ愛やぐちゃぐちゃでドロドロな依存好きです 自己満。好きなの作るだけ。イラストに期待はしないでください。
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@Rei_3_7
09/28/2026
このプロットの没脚本 むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 すると川上から、大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ。 「まあ、大きな桃だこと!」 おばあさんは桃を持って帰りました。 そして、おじいさんと一緒に桃を割ってみると―― 中から男の子が出てきました。 「桃太郎です」 「……え?」 「桃太郎です」 「いや、名前は聞いたけど」 「桃から生まれたので桃太郎です」 「じゃあ桃から出てきたんだね?」 「いや、普通に家の前に立ってました」 「桃は?」 「知らないです」 「じゃあなんで桃太郎なんだよ」 そんな感じで、桃太郎は普通に育ちました。 そして十五年後。 村長が桃太郎の家にやってきました。 「桃太郎よ。鬼ヶ島へ行き、鬼を退治してくれ!」 桃太郎は言いました。 「嫌です」 「早い早い。話を聞け」 「怖いので」 「鬼だぞ?」 「鬼じゃなくても怖い人はいます」 「お前、桃太郎だろう!」 「名前だけです」 仕方がないので、村長はきびだんごを渡しました。 すると桃太郎は言いました。 「これ食べたら強くなるんですか?」 「なる」 「じゃあ村長さん食べてみてください」 「なぜだ」 「効果を確認したいので」 「お前、本当に桃太郎か?」 こうして桃太郎は、犬と猿とキジを連れて鬼ヶ島へ向かいました。 まず犬が言いました。 「ワン!」 桃太郎はきびだんごを一個渡しました。 すると犬は、 「……ワン」 と言いました。 「何?」 「ワンワン」 「足りない?」 「ワン」 「二個?」 「ワン」 「三個?」 「ワン」 「お前、普通に会話できてるだろ」 次に猿が来ました。 「ウキー!」 「お前は何個欲しい?」 「ウキ」 「一個?」 「ウキ」 「二個?」 「ウキ」 「三個?」 「ウキ」 「……お前も会話できてるだろ」 最後にキジが来ました。 「私も仲間にしてください」 「普通に喋った!」 「私は給料制でお願いします」 「お前だけ社会人なんだよ!」 そんなこんなで鬼ヶ島に着くと、鬼がいました。 「よく来たな、桃太郎!」 桃太郎は鬼を見て、しばらく黙りました。 そして、 「……帰っていいですか?」 鬼は困りました。 「いや、待て。普通ここで戦うだろ」 「でも鬼ヶ島って怖いじゃないですか」 「鬼だぞ、俺!」 「だから怖いんですよ」 「じゃあ何しに来たんだ」 「観光です」 「鬼ヶ島を!?」 「はい」 「観光地じゃないぞ!」 「でも景色はいいですね」 「そういう問題じゃない!」 鬼は頭を抱えました。 そして桃太郎も頭を抱えました。 犬も頭を抱えました。 猿も頭を抱えました。 キジは給料のことを考えていました。 結局、誰も戦いませんでした。 桃太郎は鬼に言いました。 「じゃあ、仲良くしましょう」 鬼は言いました。 「……そうだな」 こうして桃太郎と鬼は友達になりました。 村に帰ると、村長が驚きました。 「鬼は退治したのか!?」 桃太郎は答えました。 「してません」 「じゃあ何をしてきた!?」 「友達を作ってきました」 「桃太郎……」 村長は涙を流しました。 「立派になったな……!」 「ありがとうございます」 「ちなみに鬼は今どこにいる?」 「村の居酒屋です」 「なんで!?」 こうして鬼は村に住み、桃太郎たちと仲良く暮らしました。 めでたし、めでたし。 ……と思ったそのとき。 キジが言いました。 「ところで、給料まだですか?」 桃太郎は言いました。 「……それは鬼退治より難しい問題だな」 [完]
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