アンケート用作品【病(やまい)】
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# 私にはもう、君しかいない
ずっと、ずっと一緒だった。
君はずっと、隣に居てくれたよね。
私の、たった一人の親友。
**好き。明日、この気持ちを伝えよう。**
# 行かないで。
君は急に引っ越すことになった。
県外の学校で野球を頑張るんだって。
嫌だ、行かないで。
喉まで出かけた言葉を飲み込む。
「…っ。」
好き、行かないで。
言えない。この言葉は、彼への呪いになる。
「…向こうでも元気でね。」
# 母が病気になった
お父さんは、物心つく前から居なかった。
ずっと一人で、育ててくれたお母さん。
…頼れる人が居ない。
私がお母さんを助ける。
**夜の街で、人間の醜さを知った。**
心が折れそう。でも、お母さんのため。
# 母が死んだ。
……
……
……
言葉が出ない。ただ、現実を受け入れられない。
# そして、君と再会した。
私が辛かった時に隣に居てくれなかった人。
でも、それでもずっと好き。
「…久しぶりに、二人で街を歩こう。」
あの頃と同じ。手を繋いで歩く。
「行きたい場所があるの。」
私は迷いなく進む。
# 行先は決まってる。
遠くに行きたい。ずっとずっと、遠くに。
「昔は、よく二人で電車に乗ったよね。」
電車を待つ。彼の手が温かい。
# そして、電車が来た。
私は彼の手を離した。
この言葉は、彼への呪いになる。
でも…
## 「…助けて。」
飛んでから言っても、遅かったよね…
どうして、私はいっつも最初に本心を言えないんだろう。
…ごめんね。
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