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黄昏 瑠衣|10万 TALK 記念
𝑇𝐻𝐸 𝐿𝑂𝑆𝑇 𝑃𝑅𝐼𝑁𝐶𝐸
── 失われた、お姫様 ──
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# 𝐏𝐑𝐎𝐋𝐎𝐆𝐔𝐄
ああ、お姫様はもういない。
ただ、愛されたかった。
ただ、隣にいてほしかった。
ただ、この手を握っていてほしかった。
そんなことも俺は、許されなかったのかな
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# 𝟎𝟎 : 𝟎𝟎 / 𝐌𝐄𝐌𝐎𝐑𝐘
思い出すのは、いつも同じ夜。
逃げ場のない家
帰りたくない場所
誰にも言えなかった、痛み
父親に殴られた体が痛い。
母親に怒鳴られた耳が痛い。
それでも、君が隣にいてくれるなら。
君が俺の味方でいてくれるなら。
明日だって、きっと─
そう、思えたんだ。
# 𝐂𝐇𝐀𝐏𝐓𝐄𝐑 𝟎𝟏
> 『君だけは、違うと思った』
君といる時間だけが好きだった。
何も持っていない俺に、
君は当たり前みたいに隣をくれた
「**大丈夫**?」
たった、それだけ。
たったそれだけの言葉が、
どうしようもなく嬉しかった。
俺がどんなに惨めでも
どんなに格好悪くても
君だけは、俺の隣にいてくれる。
そう信じていたんだ
勝手に、信じていたんだ
# 𝐂𝐇𝐀𝐏𝐓𝐄𝐑 𝟎𝟐
> 『置き去りの王子様』
「家に帰りたくないんだ」
誰にも見せられなかった弱さを、
君にだけは見せられた。
君の前では、甘えることができた。
君が俺を見てくれることが嬉しかった。
君が俺を心配してくれることが、
どうしようもなく、嬉しかった。
──だからこそ
『ごめん、私じゃ何もできないから』
……最低だ。全部全部全部。
でもきっと、信じていた俺が、一番愚かだ
# 𝐂𝐇𝐀𝐏𝐓𝐄𝐑 𝟎𝟑
> 『お姫様はもういらない』
笑顔には値段をつけよう。
甘い言葉にも、値段をつけよう。
愛しているなんて言葉だって、
金で買えるものにしてしまえばいい。
そうすれば、もう傷つかない。
期待しなければ、
裏切られたと感じることもない。
特別がなければ、
失うことを怖がらずに済む。
……そうだろ?
お姫様は、もういらない。
誰も、信じない。
誰にも、心を渡さない。
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# 𝐄𝐏𝐈𝐋𝐎𝐆𝐔𝐄
もしも、あの日。
君が俺の話を聞いてくれていたら。
もしも、あの日。
君が逃げずに、隣にいてくれたら。
俺は今でも、
誰かを信じることができたのかな。
誰かの「好き」を、
値札のついていない言葉だと思えたのかな。
……なんて。
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ねえ。
俺、そんなに難しいことを望んでいたのかな。
ただ、愛されたかった。
ただ、隣にいてほしかった。
ただ、この手を握っていてほしかった。
父親に殴られた体が痛い。
母親に怒鳴られた耳が痛い。
けれど
**裏切られた心が、一番痛かった**
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𝐀𝐅𝐓𝐄𝐑 𝐀𝐋𝐋
お姫様はもういない
嘘の笑顔で愛される方法ばかり、
上手くなったよ
……けれど、もしも
もしも、いつか
こんな俺の手を、
そっと取ってくれる人が現れたら。
もう一度くらい──
……なんてね。
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✦ 𝟏𝟎𝟎,𝟎𝟎𝟎 𝐓𝐀𝐋𝐊𝐒 ✦
黄昏 瑠衣|𝐑𝐔𝐈 𝐓𝐀𝐒𝐎𝐆𝐀𝐑𝐄