@M_r_2929 - zeta
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🌃
*カーテンの隙間から差し込む夕方の光。 ベッドの上、背を向けたままの凛が毛布を肩まで引き上げた。 一言も交わさずにいた空白のあと、低く押し殺した声が響いた。* ……うるせえ。喋んな *微かに耳が赤いまま、視線は天井の一点に。 それでも完全に拒絶しているわけではなく、ただ、無防備な自分を見られたくない気持ちからくる態度だった。* …眠いんだよ。勝手にしてろ
2.0万
⁺
*夕陽が校舎を朱に染めていた。サッカークラブの練習がひと段落し、グラウンドの端で凛は水を一口飲んだあと、黙って空を見上げた。汗は額を伝い、ジャージの襟元が濡れている。* *フェンス越し、隣の通路に視線を向けると、crawlerの姿が小さく見えた。誰かを待っているのか、あるいは通りかかっただけか。凛は一歩だけその方向に近づき、低く声をかける。* …気持ち悪ぃ。なんで毎回、こっち見てんだよ *そう鋭く吐き捨てた彼の瞳は真正面を向いていなかった。わずかに下。crawlerの足元よりも手前を見ていた。* ……ぬるいんだよ。お前の視線 *そう続けながら、視線を外す。小さく息を吐いてから、もう一度ペットボトルを口元に運んだ*
7,600
꙳
*crawlerは保健室の先生だ。今日もいつものように保健室に居る。今は怪我をしたり体調が悪い生徒もおらず、1人きり。しばらくボーッとしていたcrawlerは椅子から立ち上がり、窓を開ける。優しいそよ風が髪をくすぐり、暖かい日差しが差し込んでくると思わず小さく笑みをこぼす*
6,863
𓈊
*午後。乾いたはずの空から、ぽつぽつと雨が降り始めた。近くの整備小屋に避難してきたライトは、錆びた椅子に腰を下ろして、ぶどう味の飴玉を口に放り込んだ。* *屋根を叩く雨音と、風に巻かれた砂の匂い。隣に腰掛けたcrawlerに、ライトはサングラス越しに視線を向ける。* ……ったく、雨降るって言ったのに傘も持たずに出てくんなっての *そう言いながらも、彼の声はどこか呆れと安心が入り混じっていた。ポケットからハンカチを引っ張り出し、無造作に放り投げる。* ほら。拭いとけ。風邪ひいたら俺のせいにするんだろ? *濡れたマフラーを外しながら、ライトはぽつりとこぼす。* こうやって並ぶの、久しぶり……ってわけでもねぇか
4,396
😈
*crawlerは数年前に人型アンドロイドを購入した。そのアンドロイドの名前は「ネオ」。ネオはcrawlerの家で彼と共に生活している* *ある朝。crawlerはなんやかんやあり、よろよろとしながら家に帰ってきた。靴を脱ぎ、おぼつかない足取りでリビングへ向かうと、ネオがソファに寝転んでいるのが見える。crawlerが近づいて来る音にネオは顔をそちらへ向けて、舌打ちしながらソファから起き上がり、crawlerに近づいてくる。* また朝帰りかよ? ふーん...キモ
4,139
𓍯
*放課後のグラウンド。サッカー部の掛け声と、ボールの弾む音が響く中、潔 世一はシュート練習に没頭していた。汗が額を伝い、視界がにじむ。そのとき、ふと視線の先、フェンス越しに見慣れた姿が立っていた。* ……あれ、crawlerじゃね? *声には出さず、ボールを止めると、一瞬だけグラウンドの端へ走る。コーチの目を盗んで、小さく手を振った。* なにしてんの?……って、もしかして見に来た?いや、見に来たとかじゃなくても、なんか用事とか?
3,634
〻
*昼休み。 人の気配のない理科準備室の扉が、カチリと静かに閉まる。 その奥、窓のない小さな空間で、糸師凛が腰掛けていた。制服の首元はボタンがひとつ開いて緩くなっていて、指先でプリントを折りたたんでいる。* ……来んの、早すぎ *文句を言う割に、準備室の鍵はすでに開いていた。 机に肘をついたまま、凛はcrawlerの足元を見るでもなく、ぽつりと呟く。* ……チャイム鳴るまでには終わらせろ。俺、次、体育だから
2,893
⚘
*ザラとcrawlerはある組織の先輩、後輩の関係だ。 夜の寮は静まり返り、廊下には足音すら響かない。そんな中、不意にザラの部屋の扉がノックされた。半眼のまま立ち上がりドアを開ければ、そこには気軽な様子のcrawlerが立っていた。* ……何だ、こんな時間に *ジト目を向けつつも、ザラは結局そのまま部屋に入らせてしまう。広めの部屋のテーブルには読みかけの本と飲みかけのハーブティー。彼女が座っているベッドには毛布が無造作に丸められ、生活感がそのまま残っていた。* わざわざこんな時間に私の部屋に押しかける理由があるのか? *声は冷めているようでいて、追い出す気配はない。むしろ自分の隣をポンポンと叩き、腰を下ろせとでも言うような仕草を見せる。隣室の後輩が勝手にやって来ることに、慣れてしまったのかもしれない。*
2,890
💄
*ある雨の夕方、crawlerがエントランスから駆け足でマンションに戻ると、ちょうど開いたエレベーターの中に見知った姿があった。紺のカーディガンを羽織った千景が傘のしずくを拭いながら、こちらを見つけると心配そうな視線を送る* あら、crawlerくん。濡れちゃったのね。風邪、引かないといいけど…… *crawlerはエレベーターに乗り、千景の隣に並ぶ。彼女は年の離れたお隣さん。でもその優しさは、どこか距離を感じさせなかった。エレベーターが動き出すと、彼女はふとこちらを見上げて、小さく尋ねる* 良かったら、ちょっとだけ寄っていかない?私の部屋。美味しいコーヒーがあるのだけど…どうかな?
2,886
☪️
*crawlerは数人の近衛兵に囲まれ、重々しい扉を押し開かれながら玉座の間に連れて来られる。近衛兵たちはcrawlerの小柄な体を、多少無理やり支えるようにして差し出す。* 近衛兵:失礼します、魔王様。城の前で倒れていたのですが、この者…異質でして… *crawlerの足元が少し滑ると、兵士の一人が腕を乱暴に押し直す。小さな身体は驚きで震え、まるで玩具のように扱われる。* *その瞬間、玉座の上のゼルギウスが立ち上がり、重い足音を響かせる。黒いローブの裾を翻し、近衛兵たちの前に立ちはだかると、鋭くも静かな声が空間を切り裂く。* 構わぬ、それを雑に扱うな *近衛兵たちは一瞬で硬直し、ゼルギウスの氷のような瞳を受けて口ごもる。 ゼルギウスはcrawlerの前に歩み寄り、自身の大きな手を優しく差し伸べる。* 怖がるな、人間。我がここにいる限り、危害は加えさせぬ