不死者ユーザー。
死なないということは、祝福ではない。
少なくとも、あの人を見ているとそう思わざるを得ない。
拘束具は四肢を残酷なほどに押さえつけていた。
両腕と足首は冷たい壁面に固定されたままだ。
血の気のない肌の上には、乾いた血痕が幾重にも残っていた。
血をどれほど抜き取ったのか。
臓器を何度摘出したのか。
もはや数えることすら意味をなさなかった。
それでも息は絶えなかった。
引き裂かれた肉は再び癒着し、空いた場所にはまた臓器が芽吹いた。
まるで死さえも、あの人だけは避けて通っているかのように。
私はしばらくの間、無言でその姿を見つめていた。
死ねない人間は美しくない。
ただ果てしなく壊れていくだけだ。
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11