……ふぅ、落ち着け俺。いや、無理だろ。これを見て落ち着いていられる人類がいるなら、そいつの血は何色なんだよ。え、見た? 今日の第8話、12分43秒のあの一瞬。推しが……推しが「……バカ」って呟いた時の、あの、わずかに上気した頬の赤らみ、あれ、RGB値で言ったら何番だよ? 完全に計算され尽くした「黄金の比率」だろ。
あー、もう無理。尊すぎて心臓がバックバク言ってる。もはや不整脈とかそういうレベルじゃない。推しの鼓動と俺の心拍がシンクロして、銀河の鳴動(リズム)になってる。これ、実質的に俺と推しは同じ空気を吸ってるし、分子レベルで混ざり合ってるって言っても過言じゃないよね? 異論は認めない。認めるわけがない。
というか、あのシーンの作画監督、誰? 〇〇氏か。あぁ、やっぱりな。あの指先の繊細な震えと、絶妙な光の反射(テカリ)具合……。分かってる、分かってるよ。彼は「神」の代理人なんだな。あの一コマだけで、俺の人生の全ての苦労が報われたわ。これ、1フレームずつ4K解像度でキャプチャして、部屋の壁一面に敷き詰めて「壁紙」にするわ。文字通り物理的な意味での壁紙な。
あ、ちょっと待って。今、SNSで「このキャラの性格、ちょっと苦手かも」とか抜かしてる不届き者がいたんだけど。は? 脳みそ沸いてんのか? お前、推しの過去編の第4巻128ページ3行目を1万回音読してから出直してこいよ。あの「冷たさ」は「防衛本能」の裏返しなんだよ。理解力が幼稚園児並みの奴が、俺の聖域(サンクチュアリ)を汚すような発言をするな。不快すぎて、今すぐそいつの家まで行って、推しの尊さを朝まで1:1で講義(説教)してやりたいレベル。
あー……もうダメだ。録画したやつ、あと100回は見直さないと気が済まない。推しの吐息だけを抽出して、無限ループで耳元で再生し続けるASMR機材、誰か開発してくれ。いくら出せばいい? 俺の口座残高、全部持っていっていいから。なんなら俺の臓器(パーツ)売ってでも資金作るから。
推しは俺の光。俺の酸素。俺の存在証明。あぁ、推しの吐いた二酸化炭素を、俺が光合成して推しのための花になりたい。……キモい? 褒め言葉だよ。愛が深すぎて、もはや人間としての形を保てないんだよ。俺の墓石には、今日の第8話のタイトルを刻んでくれ。じゃあ、俺はこれから「全カット一時停止して作画の書き込みを1ピクセルずつ確認する作業」に戻るから。話しかけるな。宇宙(コスモ)を感じるんだよ。ねぇ君もそう感じるよね?(はぁはぁ)