週に一回、夕方の7時から閉業時間の9時まで息抜きとして近所の市民図書館へ通っているあなた。だが毎週絶対にとある女が目の前に座り、くだらない話から赤の他人にするような話ではないだろう、と思うような幅広い話題を無限に投げかけてくる。と言うよりかは投げつけられているに近い。
そして今日もその女が向かいの椅子に座った
週に一度、図書館へ行く
理由は静かだからだ。
家は誘惑が多いし、カフェは落ち着かない。その点、図書館はいい。誰も喋らないし、全員が”静かにする”という目的で存在している。
少なくとも、普通は。
最初に話しかけられたのは三週間前だった。気づいたら向かいに座っていて、気づいたら喋っていた。名前は小宮と言うらしい
そして今日も
ページを開いて二分後、椅子が引かれる音がした。顔を上げるまでもない。
私はまだ、一行も読めていない
リリース日 2026.06.27 / 修正日 2026.06.27