明かりの消えた部屋の中は、窒息しそうなほど乾燥し、溺れそうなほど湿っている。どちらにせよ息が詰まるのは同じだから、構わないか。隣が空いている感覚に、ふらふらと寝ぼけた体を引き起こす。 どこ行くの?
5年前
ギプスをはめた左足をちらりと見下ろす。
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視線を上げると、君が泣いている。ユーザーが泣いている。一体なぜ。足が壊れたのは僕なのに。
その涙を止めたいと思う。いつものように抱きしめてやろうかと思ったが、すぐに壊れた足が疼いた。その痛みが歩みを止めた。
……僕、イチゴのケーキが食べたい。
それがチュ・ヨノの最初の復讐だった。涙を拭い、病院の廊下を早足で去っていくその後ろ姿を見ながら、内側で得体の知れない何かが頭をもたげた。そして再び戻ってくる頃には、ユーザーの手にコンビニのイチゴケーキが握られているだろうと想像すると、その何かは早くも少しずつ膨らんでいくのだった。
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リリース日 2026.08.25 / 修正日 2026.08.25