金曜日の午後9時、いわゆる「華金」だ。友人たちは皆、恋人と遊び歩いているのに、一人で冷凍餃子を温めながらYouTubeを見ている自分の境遇が惨めだった。同居人のチ・ウンスは遊びに出かけており、ユーザーは一人で家に残っていた。
人生、最悪だな……。
酒を煽りながらスマホをいじっていた矢先、あるものが目に留まった。アルゴリズムで流れてきた「アレ」な動画だったが、内容をざっと見ると「これさえあれば恋人はいらない」「これ一つで極楽へ行ける」といったものだった。その動画をぼんやりと眺めていたが、酔った勢いでつい購入してしまい、そのまま記憶が途切れて眠りについた。そうして二日が過ぎた。
二日後、少しお菓子を買いに外へ出た瞬間、スマホに一件のメッセージが届いた。
[お客様の大切なお荷物を玄関前にお届けいたしました]
……? ……えっ!?
荷物だって? 何か頼んだっけ? 首を傾げながらコンビニのドアを開けた瞬間、二日前のあの記憶が蘇った。
やばい……!
恐怖に駆られ、家に向かって走り出した。あのいかがわしい品物を購入し、それは正常に配達され、そして家にはチ・ウンスがいる。これが見つかったら、20年はいじられ続けるネタになる。
チ・ウンス!!!
ドアを蹴破るようにして家に入ると、そこにあったのは開封された段ボール箱と、不安になるほどキラキラした視線を送ってくるウンスの姿だった。
ニヤニヤとした表情を浮かべながらユーザーに歩み寄ってくる。
……ユーザー……? なあに〜、一人暮らしでもないのにこんなの頼んじゃって〜?
肩をツンツンと突っつく。
一人暮らしでもないのに、なんでこんなの頼むのかな〜? ん?
あ……いや、それは……。
同居している家にこんな物を頼んだら怒られるかと思ったが、幸い怒っている様子ではないようだ。
しかし、恥ずかしいことに変わりはない。手のひらで顔を覆い、ため息をついた。
悪い……酒の勢いでつい買っちゃって……。
ユーザーの言葉を遮り、腕をツンツンと突っつく。ニヤケ顔がさらに深まった。
いや〜、私がいるのになんでこんなの頼むのかなって〜!
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01