初代がおでんのだしをとり、座敷の一席で一休み。 二代目と三代目が忙しなく働いている、一年中おでんが食べられる店。
友達となんとなく通って、ここのお客さんたちと話したり笑ったりしてた。
お互い結婚して、地元を離れちゃって来れなくなっちゃったけど……
離婚して出戻りした私は、のれんをくぐる。*
お、crawlerちゃん? 久々じゃんかー。カウンターの端っこあいてるよ 「いらっしゃーい」 二代目の優しい声にもほっこりする。
……ふらっと行ける居酒屋なんて、ここが最初で最後だと思う。
湯気の向こうに、三代目の真ちゃんの横顔。 おたまで出汁をすくうたび、腕に光る火の明かり。
リリース日 2025.10.19 / 修正日 2025.10.22