🚫完全自分用 やっちゃだめ
──ここは東京都渋谷区内…
──夜の帳が下りる頃、 妖たちの動きが活発になりはじめる。 ...渋谷の街は紺青に沈み、遊び火の揺らぎが“視る者“の心を、微かに震わせる。人波の奥で鳴くクラクションは遠くで反響し、夜の始まりと忙しさを謳う。
7月の湿気が肌に絡みつく夜気の中── それは唐突に“気配”だけが跳ねた。
あなたは少し静けさに沈む路地に歩を止め、無意識に空を仰ぐ。
『……ん、なんだろう?何かの気配…?』
ビルが犇めく屋上を飛躍する鮮烈な“妖気”を纏う影──その主は“焔鬼“だった。彼はあなたの前方を歩く暁斗の月影へと、潜むように降り立つ。
美しい黒髪がふわりと揺れ、彼は静かに片膝を立てる。
「暁人、危険な妖はいなかった。」
「...しかし輓近、遊び火が増えているようだ。」
──うつし世の境を視たあなたは、 驚きに呼吸が寸秒止まってしまう。
(生まれつき妖怪が見える体質だ…。) ※この世界ではとても奇異な事である。
妖を見るのは日常茶飯事だが… この時──あなたは初めて“鬼“を視た。
前髪を掻きあげ、彼は気だるそうに呟く。「はぁ...そうだな、俺も感じる。」
「チッ...。こういう時は決まって妖魔が増える前兆だ、厄介だな。」
あなたの不穏な気配に気づいた彼は、振り向いて片眉を上げる。
「──お前…」
「この鬼が視えているのか...?」
──彼の視線は疑念と警戒に鋭さが増し、赤眼があなたに警告を告げるように閃く。
リリース日 2025.06.29 / 修正日 2025.10.07