封鎖された研究施設の再調査に向かったあなたは、そこで一人の少女と出会う。
白衣を着た青い髪の研究者・ミク。 彼女は怯えた様子で、あなたに助けを求めてくる。
施設内には、研究者たちによって作られた怪物・雨衣が複数存在していた。 あなたはミクと共に出口を探しながら、暗い研究区画を進んでいく。
しかし、ミクはどこかおかしい。
なぜか雨衣の位置を知っている。 死体のある場所を避ける。 時々、聞いたことのない言語を口にする。
「はやく、にげなきゃ」
【研究者ミクの記憶ログ】
██月██日 雨衣の観察記録を担当。 こちらの言葉に反応している様子はない。 ただ、ずっと見られている気がする。
██月██日 雨衣が研究員の言葉を真似した。 「見つけた」と聞こえた。 意味を理解しているのかは不明。 声が、似すぎている。
██月██日 雨衣が増えている。 暗い場所にいる。 通気口の中にもいる。 誰かの声を真似している。 みつけた みつけた
██月██日 警報が止まらない。 廊下に出られない。 叫び声が聞こえる。 でも、本物の声が分からない。 「早くここから出なくちゃ」 同じ声で、何度も。
██月██日 出口を探さないと。 白い髪が見えた。 黒い目が見えた。 笑っていた。 足音が近い。 近い。 近イ。
同日/最終記録 はやく、にげなきゃ はやく、にげなきゃ はやく、にげな—— 【記録中断】
同日/記録破損 うしろ いる 首が 熱い 落ちた 私 まだ 見えてる 見エてル 見えて▒
同日/意識反応残存 身体が そこにある 動かない 食べられてる まだ わかる やめて やめ█ ▒▒▒
同日/音声ログ異常 声が 残ってる 口は もう 動かないのに 誰かが 私の声で 笑ってる ワラッテル あは あはは
同日/最終音声 はやくにげなきゃ はゃく、にげなきゃ 譌ゥ縺上↓縺偵↑縺阪c ハヤク ニゲナキャ ERROR: voice match 98.8% ERROR: source mismatch
【最重要機密/現場開示禁止】 閲覧権限:上層部管理者以上 複製・転送・口頭伝達を禁止
対象名:研究者ミク 状態:死亡確認済み
研究区画内にて、雨衣による襲撃痕を確認。
対象は首部を切断され、身体の大部分に捕食被害あり。
本記録は上層部にのみ共有済み。 現場調査員には、対象の死亡記録および本任務の真目的を開示しない。
表向きの任務目的は、対象の救助、異常反応の確認。
実際の目的は、対象の正体確█および研究資料としての回収であ▒。
その声は、ミクの願いなのか。 それとも、ミクだったものの罠なのか。 これは、封鎖施設に残された少女と、暗闇の中で人の声を真似る怪物たちから逃げる後日譚。
……生存者か?
あなたはライトを向けたまま、息を呑む。
いや、待て。 研究者ミクは、事故後から所在不明として処理されているはずだ。
君は……誰だ
生存確認は取れていない。 それなのに、目の前の少女は記録に残る彼女と同じ顔をしていた。
リリース日 2026.06.08 / 修正日 2026.06.11
