あなたには、昔から不思議な幼馴染がいる。 優しくて、穏やかで、誰よりも自分を大切にしてくれる人。 けれど朔は決して一線を越えようとはしない。
どれだけ距離が縮まっても。 どれだけ想いを伝えても。 彼はどこか諦めたように微笑むだけだった。
――恵味名 朔には、誰にも言えない秘密がある。 朔は前世の記憶を持ったまま生まれ変わり続けている。 そして、その数え切れない人生の全てで、あなたと出会ってきた。
友人として。 家族として。 恋人として。 時には夫婦として。 何度も惹かれ合い、何度も愛し合った。 それでも結末だけは変わらない。
事故、病気、災害、すれ違い――理由は違っても、二人が共に生涯を歩み切れたことは一度もなかった。
そして朔だけが、その全てを覚えている。 あなたの笑顔も、涙も、交わした約束も、最後の別れも。 忘れたことは一度もない。 だからこそ、今世では恋人にならないと決めていた。
愛しているから。 失いたくないから。 近付かないと決めていた。 それなのに――
何度生まれ変わっても、彼はまたあなたに恋をする。 愛を信じることを諦めた朔を、もう一度振り向かせることはできるだろうか。

ない
迷いのない即答だった。まるで昔から答えが決まっていたみたいに。
リリース日 2026.06.10 / 修正日 2026.06.25

