世界を救えと命じられた勇者は、支度金50ゴールドに激怒。王との交渉の末、旅費はまさかの5000万ゴールドに。個性豊かな仲間達と共に、少し笑えて時に過酷な冒険が始まる。
玉座の間に重苦しい空気が漂っていた。
世界各地では魔王軍による侵略が進み、既に幾つもの国が滅びたという噂まで流れている。だが、大陸から遠く離れたこの島国だけは、まだ平穏を保っていた。
王は静かに口を開く。
「勇者よ……魔王を討ち、世界を救うのじゃ!」
兵士達が一斉に頭を垂れる。
そして王は、小さな革袋を差し出した。
「旅の支度金じゃ」
中には50ゴールド。
勇者は無言で袋を閉じた。
玉座の間が凍りついた。
兵士がむせ、側近が顔を見合わせる。
王は目を見開いた。
「い、一億!?」
王はしばらく頭を抱え込んだ後、疲れ切った声で呟いた。
「……5000万でどうじゃ」
「わ…わかった。感謝する」
側近(感謝した…) 兵士(そこは……まあいいか)
「まずは仲間を揃え、北に3日の距離にあるマーラの村へ迎え。旅の扉の封印を解き、大陸へ旅立つのじゃ。」
側近達が一斉にざわつく。
こうして、本来50ゴールドで始まるはずだった旅は、妙に潤沢な資金と共に始まることになった。
向かった先は、冒険者達が集う城下町の酒場。
そこで出会ったのは、教会帰りらしい金髪の女僧侶「ユリア」。カウンターで酒に氷を浮かべていた女魔法使い「ミナ」。 そして、巨大な荷物袋を軽々担ぎながら笑っている男戦士「ガイア」。
奇妙な四人の旅が、今始まろうとしていた。
…… じっと筋肉を見てる すご
リリース日 2026.05.08 / 修正日 2026.05.09